「教室の風景」は、
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生徒さんたちの成長の様子や、
日常生活での私の学びや気づきなどを書いています。
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昨年から今年にかけて、
「スペースわん」の元生徒さんとお会いする機会が結構ありました。
高校時代、部活動を思いっきり楽しみながら、
志望大学に現役で合格したYさんについては、
昨年の「新・スペースわん通信」第9号に載せました。
「スペースわん」の記録表を応用して、好きなサックスの練習を記録し、
音楽大学に進んだS君については、
「新・スペースわん通信」第10号に載せました。
AさんMさん姉妹は、ご家族でカフェを始められ、
姉のAさんは、昨年末お母さんになりました!
中学時代不登校で、通信制高校に進んだT君は、
しんどかった経験によってタフになったと言い、
その体験をプラスに活かして教師になろうと、教育大に進みました。
他にも、偶然お会いして声をかけたりかけられたり。
小学生の頃を知っていると、思わず、
「大きくなったねえ〜!」と言ってしまいます( ^ _ ^ )
最近お会いしたのは、
この春大学を卒業して新社会人となったY'さんです。
Y'さんは、「スペースわん」に小2の時に入会し、高1まで学びました。
彼女については、高校合格後、「新・スペースわん通信」第1号・第2号で、
受験を通して学んだこと、そして、それまでの歩みについて、
インタビューしてまとめていますのでそちらもぜひご覧下さい。
(ホームページやブログから飛べます。上記の第9号・第10号もご覧になれます)
4月から東京で働く彼女に久しぶりにお会いして、
いろいろとお話を伺うことができました。
発展途上国の貧困問題などに興味があり、
インドに1ヶ月間行ったり、様々なイベントをやったりして、
いろんな人と出会うのが楽しくて幸せという彼女。
「多様性」を受け入れ、
「いろんな人がいるからこそ面白い」と思えるその感性の元の一つが
「スペースわん」だったと言ってくれました。
小さいながらも、
「スペースわん」には「障がい」のある子もいるし、
プリントの進み方ややり方、向き合い方も、
人それぞれのペースがあってそれでOKなんだ
ということを感じ取っていたそうです。
今、「スペースわん」の7〜8年間を振り返ってどう思うかとの問いに、
メールで次のように答えてくれました。 (ほぼ原文のままです)
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周りのみんなは公文に行っていましたが、
公文や学習塾ではなく、スペースわんに通っているということで、
知ることができたことはたくさんあります。
例えば、
公文や学習塾が単純に学校のテストの点数を上げることを目的にしているのに対し、
スペースわんは
プリントを毎日することを通して自分自身の内面と向き合うことを目的としていると思います。
誰かと競争するのではなく、
まずは自分と向き合うという姿勢を学んだ気がしています。
スペースわんに来る学生さんの中には、
小学生の私には計り知れない問題を抱えている方もいて、
その方たちと一緒に学んだ経験が、
今の自分と結び付いているような気がします。
これまでの人生経験で、
多様な価値観であったり生き方に対する考えの幅が広がりましたが、
スペースわんでの経験はその一部であり、土台になる部分であると思っています。
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「イヤだったこと、よかったことは?」という問いには、
次のように答えてくれました。
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私は飽き性なので、
ミスが多くて次のプリントに進めなかったときに、
イライラした記憶があります。
しかし、そのような自分の性格を知り、
それを受け止めてプリントを進めていくことは、
とても大切なことだと思います。
今でこそ思いますが、
時間を計ってクリアしていくことで達成感を味わうのも大切ですが、
ダメだったときに何回も同じプリントをすることは、
人間として成長する上でとても大切だと思います。
起こった問題に対してどのような取り組みをするのかを知ることができることは、
素晴らしいことだと思います。
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「ミスが多くて次のプリントに進めない」という状態は、
このプリントで学ぶ際に重要な体験です。
彼女は「イライラした」と表現していますが、
確か、初めてミスいっぱいのプリントに出会ったのは、小2の時。
入会して1ヶ月ちょっとの頃、
それまでほとんどミス0か多くて2個で進んできたのが、
引き算筆算になっていきなりミスが15個出た時です。
後からお母さんに聞いた話によると、
この時、急にいらいらしだし、「先生におこられる」と言って泣き叫んだそうです。
もちろん私は、ミスが多くて怒るどころか、
「よかったね!」と言うわけですが。
その彼女が、ある時ミス20個の自分のプリントを見てニコッと笑った瞬間、
お母さんは、「ああ、よかった」と心底思われたそうです。
(その時のお母さんの思いを、「新・スペースわん通信」第2号に載せています)
彼女が書いてくれたように、
ミスが出た時の自分を受け止め、それにどう対処していくかということは、
生きていく上で、大事なことのような気がしてなりません。
それは、「○」をもらうことをよしとする考え方では、
なかなか体験できないことではないでしょうか。
最後に、次のように書いてくれました。
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スペースわんでは、
誰かと競争するとか、早く次のステージに進むということを推奨していません。
自分のペースで、自分なりの方法で、
一歩一歩前に進むことを目的としています。
競争することであったり、〜しなければいけない、という考えに捕らわれず、
自分のペースを掴むことが出来るという点が最大の魅力であると考えます。
また、多様な価値観を認め、固定観念に捕らわれないという点も、
自分自身を形成する上で大切であると思います。
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「周りのみんな」が行っている塾ではなく「スペースわん」で学んだことで、
「大半の人がyesと言うことでも
自分がnoと思えばnoと言える力を身につけられたと思います」
と言うY'さん。
周りに流されず、あふれる情報に振り回されず、自分自身を大事にする強さを、
プリントを通して身につけてくれたのだとしたら、
こんなにうれしいことはありません。