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7月に入会したばかりの、小3のSちゃん。
数日前に入会した小5のお姉ちゃんがプリントをやっているのを見て、
「私もやりたい!」と入会しました。
お試しでやった、足し算横式のまとめは、
目安時間5分のところ、13分28秒かかり、ミスは0。
このプリントは、問題数120問。
中学生以上でも、時間オーバーやミスがいっぱい出たりするプリントです。
そこで、少し前に戻って、足し算横式で、
「8+3」や「9+5」といった繰り上がりの問題が多くなってくるプリントあたりから
始めることになりました。
1枚目は少し時間オーバーしますが、だいたい2枚目でクリア。
そのうち、1枚目でクリアするようになり、
少し難しいプリントでは4枚目ぐらいでクリアすることもありましたが、どれもミスは0。
じっくりていねいにやるタイプのようです(^^)
そして、お試しで13分28秒だったプリントをやった日の16日後、再び同じプリ ントをやると、
1枚目は、7分32秒でミスは0、2枚目は、6分46秒でミスは1。
そして、翌日、家でやったら、5分59秒ミス1でクリア!
さらに、その次の日も、次の次の日も、すでにクリアしたプリントをやり、
それぞれ、5分48秒ミス0、5分51秒ミス0、となっていました。
次の引き算のプリントも持って帰っていたのですが、進まずに同じプリントをやっていました。
慎重派のようです(^^)
そんなSちゃんの記録表とプリントがこちら!
お母さんから、
「プリント、おもしろいそうです」とお聞きしたので、
その理由をSちゃんに聞いてみました。
最初は答えにくそうにしていたので、
「学校の勉強と何が違うのかな?」と聞くと、「同じ」という答え。
じゃあ、何が違うのか?
計算をする、とか、漢字を書く、というふうに、
やる内容は同じということだろうと思うのですが、
時間を計ったり、丸つけや間違い直しを自分でしたり、記録表に自分で記入したり、
といった点が大きな違い。
そこで、「時間を計るのはイヤじゃない?」と聞くと、「イヤじゃない」、
「丸つけはしんどくない?」と聞くと、「しんどくない」という答え。
後日、改めて、「らくだ」のプリントのどこがおもしろいのか聞いてみると、
「時間を計るのがおもしろい」という答えが返ってきました。
時間が増えたり縮んだり、自分の変化が見えるのが、おもしろいのだそうです。
「スペースわん」では、親御さんに、
「『プリントしなさい!』『勉強しなさい!』と言わないで下さい」
とお願いします。
それでやれなかったら、「じゃあどうする?」を考えればいい。
まずは、声かけなしで自分でやれるかどうか、やってみます。
Sちゃんは、お母さんからの声かけなしで毎日プリントをやっていて、
忘れて一旦寝床に入っても、やってないことを思い出し、起き出してやっているそうです。
そういうSちゃんを見て、お母さんは、「言われなくても自分でやるんやなあ」 (^^)
算数のプリントが毎日やれているので、 国語のプリントも始めたSちゃん。
それが影響しているのでしょうか、お母さん曰く、
「最近、学校の宿題でも字をていねいに書いてるんです」
「らくだ」のプリントは、かわいいイラストがあるわけでもなく、
やることは単純、たんたんと計算し、漢字を書く。
ただし、 時間を計り、丸つけと間違い直しを自分でして、記録表に自分で記録する。
それを、自分の意志で、毎日し続ける。
そうすることで、自分の変化が具体的に数字で見えたら、
それは子どもにとって 「おもしろい」ことなのですね。
往々にして大人は、
子どもが、かわいいイラストがある、きれいなカラー刷りの教材を喜び、
おもしろいお話で惹き付ける授業でないとやる気を出さない、と思いがち。
でも、それは表面的なこと。
「言われてやる」のではなく、「自分で決めて、自分でやる」、
そして、「自分の変化・成長が見える」ことこそが、
子どもにとってうれしいことであり、それは「おもしろい」ことなのです。
ちなみに、「スペースわん」では、ミス0だと、
「残念やね。間違い直しする機会 がなくて(^^;;」と言います。
皮肉ではありません。
ホームページの「お伝えしたいこと」にも書いていますように、
「ミスは宝物!」 ですからv(^ ^)v
間違えても怒られたり責められたりしない、
そして、間違い直しを自分ですることで、ミスがなくなっていく\(^o^)/
そういうことも、子どもはおもしろく感じるのかもしれません。