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「新・スペースわん通信」第46号で、
「『問い』が『わかる』を導く」と書きました。
わかった瞬間、本人も私もうれしい😊
でも、「わかった」からといって、「できる」かどうかはわかりません。
実際、
「自分でやってみたら、できなかった😥」
ということはよくありますよね(^^;
「わかる」と「できる」は別物です。
第46号で、
ミス90個の約分のプリントがミス0になったことを紹介しましたが、
それは、約分がわかったからできたわけではありません。
「わかった」後が重要です。
では、
「わかる」から「できる」になるまでの間には、
何が必要なのでしょうか?
まずは、
「わかったからといって、できるわけではない」という事実を知り、
それを受け入れる必要があります。
つまり、「できない自覚」が必要で、
この通信で何度も書いている「ミスは宝物」につながります。
「できない自覚」がないと、
「わかった」時点で、
それがまだ「できる」に達していなくても「できる」ような気になってしまって、
結局テストなどでは「できない」、という事態も起こります。
だから、次に、
「スラスラできる」ようになる必要があるのですが、
この「わかった」後の「スラスラできる」までの練習が足りないケースが多い💦
それは、
ドリルやワークのほとんどが、一度やったら終わりで、
くりかえし練習できないからです。
この「できる」「できない」ということについて、
「らくだ」のプリント学習をされている大人の方
(子どもたちの学習に関わっておられる方)が、
ブログに、こんなふうに書いておられました。
子どもたちの勉強の様子を見ていると、
自分と子どもとの「できない」基準のズレが大きすぎることに気づく。
僕が「できていない」と思っていても、
子どもは「できた」と思って進んでしまうという状況が多々ある。
子どもにとって自分の「できている」という基準がとてもあいまいで、
その基準がかなり低く設定されているように感じることが多い。
だから本人にとっても、
勉強が「できた」「できるようになってきている」という実感も少ない。
だから勉強が楽しそうでもない。
「できた」という基準が低いからこそ、 教材はどんどん先に進んでいける。
でも「できる」ことの楽しさを感じられない学習になってしまう。
教材もその基準があいまいに設定されていることが多い。
子どもに教材をただ与えることが指導者の役割ではない。
子どもに「できる」「できない」の基準を与える、
または一緒に設定する、確認することをしなければいけない。
自分ができているのか、できていないのか、を自分で確認できなければ、
結局は、
与えられたものをただこなすことしかできるようにならないと感じる。
自分で進んでいくためには、 自分の現在地を把握するその基準が必要である。
「できないこと」がどういうことか分からなければ、
「できること」がどういうことか分からない。
「できること」がどういうことか分からなければ、
達成感も充実感も生まれない。
言い換えれば、、、、
「できないこと」がどういうことか分かれば、
「できること」がどういうことなのか分かる。
「できること」がどういうことか分かれば、
「できたとき」達成感、充実感が生まれてくる。
達成感、充実感があれば、
自ら学びたい、 先に進んでいきたいという気持ちが湧いてくる。
この「できる」「できない」の基準が、
「らくだ」のプリントでは、「目安時間」とミスの数なのです。
この二つで、具体的に数字で「自分の現在地」を把握できる、
つまり、
「できないこと」がどういうことかわかり、
くりかえしやることによる数字の変化で、
「できるようになる」実感を持てます。
しかも、
「目安時間」はかなりシビアに設定されているので、
クリアした時の達成感充実感は大きいはず(^_^)v
これを、「スペースわん」の生徒さんたちは、
日々、理屈ではなく体感しているのだと思います。
それを体感した生徒さんの中には、
自分の「できないこと」を「できる」ようにするために
自分なりの工夫をする子もいます。
例えば、これ。
これは、
足し算のくりあがりがすっと出てこない生徒さんが、
くりかえし練習したり間違い直しをしたりする中で、
「自分は『7』が関係する問題が苦手だ」と自覚し、
「自分で問題を作る!」と言って、
問題から作って練習したものです。
さらに、
「7」以外の苦手な問題を加えたものも作ったり、
自分でいろんな工夫をして練習しています。
この生徒さんは、
学校のドリルでは足し算の筆算もできているのですが、
「らくだ」のプリントが目安時間内にできないので、
「指を使うからスッとできず、時間がかかる」
という自覚があるのだと思います。
「らくだ」のプリントだと目安時間以内にできない、
つまり「できないこと」を数字として把握できていることが、
自分なりの工夫を生み出し、
「指を使わなくてもできるようになってきた!」
という喜びや達成感につながっているのだとしたら、
こんなにうれしいことはありません。