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2024年2月23日更新!

楽に学ぼう! 子どももおとなも!

http://blog.canpan.info/kikurinferin/

「教室の風景」は、

こちらから!

年末にうれしいこと二つ (月, 02 1月 2023)
あけましておめでとうございます 〓〓年々、手抜きになる年末年始でございます〓〓無理すると身体に出る年頃である、ということを言い訳に、「ゆっくりボチボチできる範囲で」をモットーに(?)過ごしております。結果、何も片付いていませ〜ん〓 年末、うれしいことが二つ〓一つ目は、昔の生徒さんに偶然会えました! 小2から高1ぐらいまで来てたかな? 東京で就職し結婚して、帰省してお母さんと出かけるところで、数年ぶりに会って言ってくれたことが、「スペースわん」が生き方に大きく影響した、自分の..
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スペースわん通信

生徒さんたちの成長の様子や、

日常生活での私の学びや気づきなどを書いています。


通信のテーマを知りたい場合や、

これ以前の通信を読みたい場合は、

こちら

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子育てに関する悩みや不安など、

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スペースわん通信バックナンバー

「スペースわん」では、

生徒さんたちの成長の様子や、

日常生活での私の学びや気づきなどを

通信に書いてお知らせしています。

 

1995年から発行して、120号を区切りにリニューアルし、

その後「新・スペースわん通信」として発行。

 

また、2006年には、親と子のコミュニケーションを振り返る

「おやのきもち こどものきもち」も発行。

 

ここでは「新・スペースわん通信」と「おやのきもち こどものきもち」の

バックナンバーをお読みいただけます。

 

(今まで、クリックして、PDFファイルを開く形だったのですが、

 スマートフォンでは読みにくいようなので、

 新しい通信から順次、以下のような形で読めるようにしていきます。

 古い通信がこの形で読めるようになるには少しお時間をいただくことになるかと思いますが、

 ご了承下さいませ。

 ちなみに、今までどおり、PDFファイルを開いて読む形も、後ろに残しています。

 ただ今、通信のタイトル&小見出し一覧を作成中です。

 新しいものからさかのぼって、まだ途中の段階です。

 ご了承下さいませ)

通信バックナンバータイトル&小見出し一覧

通信のバックナンバーのタイトルや小見出しを、一覧で見れるようにしています。

「第○○号」をクリックしていただくと、その号の本文が読めます。

PDFの方がよい方は、左の「スペースわん通信」の欄にありますので、

そちらをクリックしてくださいませ。

 

第68号(通算188号)

「『引く』ことで『引き出される』本来の力」

 ・「足す」より「引く」ほうがいい?

 ・「やりすぎ」教育!?

 ・「やりすぎ」に気づくには?

 ・「引く」ことで「引き出す」

第67号(通算187号)

「うまくいかない時、どうする?」

 ・決めたことを守れた!

 ・「どうしたらやれるか」を探る

 ・困ったからこそ、気づく!

 ・頑張ってる時に限って・・・

第66号(通算186号)

「自分で判断・選択するには?」

  ・入会前は、「算数キライ」

  ・泣いたり、イヤになったり

  ・自分で判断し、選択する力

第65号(通算185号)

「そのやり方で漢字を覚えられる?」

  ・そのやり方で覚えられる?

  ・目的は何?

  ・変化が実感できる練習を!

第64号(通算184号)

「まずは『知る』ことから」

  ・健康は自分の体を知ることから

  ・「見える化」し「行動変容」を!

  ・勉強も、まずは「見える化」を!

第63号(通算183号)

「『らくだ』で身についた力とは?」

  ・転塾先で入塾を断られた!?」

  ・塾の判断をくつがえす!

  ・合格がゴールではない!

  ・「『らくだ』が効いている」

第62号(通算182号)

「処理能力がアップすると」

  ・計算が速くてびっくり!

  ・時間を計って処理能力を上げる

  ・処理能力を上げて楽になる!

第61号(通算181号)

「『飛躍的進歩』はある日突然に!」

  ・大人が算数をやってみると・・

  ・変化は、突然やってくる!

  ・クォンタムリープ 

第60号(通算180号)

「コロナにも、気分にも、振り回されない!」

  ・コロナが身近になったけど

  ・気分に振り回されずやる!

第59号(通算179号)

「気持ちの表現・変化の実感」

  ・「むずかしい」と言えること

    「うれしい」と思えること

  ・自分の変化を実感する!

第58号(通算178号)

「習慣化のコツ 〜学習も健康も「目標」を見直そう〜

  ・自分を変える「習慣化スキル」

  ・脳は「やめる理由」を探す 

  ・世界一!? 楽で長続きする筋トレ

  ・できない時、どうする? 

第57号(通算177号)

「『カムカムエヴリバディ』と『らくだ』」

  ・日常に組み込むことで続く

  ・「目的」のためにやらない

  ・「目標」を決めない

  ・最低ラインを決めて宣言する

  ・「ミスの声を聴け!」

第56号(通算176号)

「『決める』と、『続く』『できる』!」

  ・「続ける」ことで快適に生きる

  ・「続くかどうか不安」

  ・「やる気」は続かない

  ・完璧を目指さない

  ・最低ラインを「決める」

第55号(通算175号)

「自分が理解できないことを否定しない」

  ・理解できない句を否定しない

  ・突然、指を使って計算!?

  ・自分のための学力

第54号(通算174号)

「『主体的』ってどういうこと?〜『自主的』とどう違う?」

  ・「主体性」「主体的」って?

  ・「まず自分でやります」

  ・難しいプリントに1年間向き合う

  ・やりたくないことを主体的に

第53号(通算173号)

「『できない』から『できる』へのプロセス」

  ・26年前の記録表

  ・数学、苦手だったけど・・・

  ・時間オーバーしていいんだよ

第52号(通算172号)

「『ドラゴン桜2』との共通点」

  ・「数の暗黙知」〜数学は小2から〜

  ・「強制」では伸びない

  ・「ミスした時の勝者の言い訳」

第51号(通算171号)

「受験勉強の秘訣と、人間の心理と」

  ・「らくだ」を受験に活かす!

  ・「弱点スクラップノート」

  ・ドラマの第1話がわからないと・・

  ・人に言われるとやる気がなくなるのは?

第50号(通算170号)

「勉強も身体も、改善は根本から!」

  ・五十肩と学力の共通点!?

  ・まず、現実を知る

  ・日常の習慣の大切さ

  ・「部分」ではなく「全体」

  ・「順番・段階」

  ・受け身ではなく、主体的に!

第49号(通算169号)

「授業の遅れよりも大事なこと」

  ・家ではなかなかやれない!?

  ・「Zoom」でやりとり!

  ・授業の遅れより心配なこと

  ・オンラインよりも大事なこと

第48号(通算168号)

「突然の休校に振り回されない!」

  ・「自分で学ぶ力」があれば

  ・説明しないと教えられない?

  ・授業の有無に振り回されない!

第47号(通算167号)

「『できる』『できない』ってどういうこと?」

  ・わかったら、できる?

  ・「できる」「できない」の基準

  ・自分で工夫ができる!

第46号(通算166号)

 「子どもが変わる時」

  ・「問い」が「わかる」を導く

  ・ミス90個が、ミス0個に!

  ・「わからない・できない」から質問する

第45号(通算165号)

「子ども主体の学びにするには?」

  ・「問い」には「正解」がある?

  ・「正解」のない「問い」って?

  ・「問い」で主体性を!

  ・主体性が奪われている!?

第44号(通算164号)

「プリントを選ばせてくれてありがとう」

  ・5歳でも選べる!

  ・自分で選んだのか「忖度(そんたく)」か?

  ・「好きに選ぶ」のではない!

第43号(通算163号)

「宿題」「定期テスト」廃止の公立中学!?

  ・「宿題廃止」

  ・「定期テスト廃止」

  ・「生徒主体&人のせいにしない!」

第42号(通算162号)

「割り算」の重要性

  ・「割り算」に苦戦(^^;

  ・苦手意識の芽生えはどこから?

  ・割り算克服が自信に!

  ・今までの自分を越える!

 第41号(通算161号)

 「宿題」問題

  ・「宿題ください」

  ・人は、一人ひとり違う

  ・自分で宿題を決めるには?

  ・処理能力と、自分でやる力

第40号(通算160号)

教室の風景 その2

  ・「ここが一番勉強してる」

  ・「怒る」は有効?

  ・困るのは誰?

第39号(通算159号)

教室の風景

  ・夏休みの「スペースわん」

  ・面倒見はよ過ぎない方がいい!?

  ・「勉強好き」と「間違い直し」

第38号(通算158号)

大人になってから「らくだ」を再開!

  ・らくだメソッドの本を読んで号泣!?

  ・プレッシャーと「格付け」

  ・プレッシャーからの解放

第37号(通算157号)

受験勉強を、楽しくおもしろく!

  ・教えられることは、おもしろくない

  ・プリントは、おもしろい♪

  ・「数字」は大事!

  ・「できない自覚」で伸びる!

 第36号(通算156号)

 受験は、大手の塾・予備校に行かないと無理?

  ・中高一貫校富田林中学合格!

  ・学校に行かずに同志社大合格!

  ・「自分でやる」時間と量が問題

  ・世間の「常識(思い込み)」をひっくり返す!

第35号(通算155号)

「スペースわん」の受験事情

  ・「受験」とは無関係?

  ・「らくだ」をする・しないの差

  ・自分で受験対策ができる!

第34号(通算154号)

「小さな習慣」が積み重なったら

  ・「毎日、腕立て伏せ1回だけ」!?

  ・「継続は力なり」、だけど・・・

  ・「目標」を大きくしない

  ・習慣化すれば結果はついてくる

第33号(通算153号)

「モンテッソーリ」と「らくだ」と「発達」と

  ・「ひとりでするのを手伝って!」

  ・自分で選び、考え、実行する!

  ・「発達」と、ビルの建て方!?

第32号(通算152号)

「遊び」から見える「学び」

  ・「ごはんやday(ごはんやで〜)」

  ・同じことを何度でも!

  ・難しいことにチャレンジ!

  ・学習も同じ

第31号(通算151号)

苦手なことができるようになった!

  ・苦手をクリア!

  ・その子の「強み」を活かす!

  ・問題数が多いからこそ

第30号(通算150号)

「基礎」の積み上げ方

  ・「基礎」の大事さ

  ・納得いくまでじっくりと

  ・戻る勇気

第29号(通算149号)

「考える力」は、いつ付くの?

  ・♫涙の数だけ強くなれるよ♫

  ・「考える」をじゃましない

  ・「考える」と「教えない」

第28号(通算148号)

「教わる」よりも大切なこと

  ・「スペースわん」の通信生って?

  ・教わらなくても、できるようになる!

  ・わからなかったらどうする?

第27号(通算147号)

 勉強の「おもしろさ」って?

  ・半月で時間半減!

  ・時間を計るのがおもしろい!

  ・自分でやること、そして、変化が見えること

第26号(通算146号)

「形だけの学習」と「身につく学習」

  ・「形だけの学習」!?

  ・練習回数は一人ひとり違う

  ・「身につく学習」にするには?

第25号(通算145号)

「やったらできた!」で自信をつける!

  ・合格後も学び続ける!

  ・「やればできる!」より「やったらできた!」

  ・「ルーティン」と「らくだ」

第24号(通算144号)

「なんとかなる」「なんとかする!」

  ・「順調!」に問題は起きる

  ・起きる「問題」を小さくする!?

  ・「脳の基礎代謝」を上げる1?

  ・「ルーティン」の強み

第23号(通算143号)

「約分感覚」

  ・中学生が小学校のプリント?

  ・共通して割れる数は何?

  ・「約分感覚」と中学数学

第22号(通算142号)

「やらされる」勉強からの脱出!

  ・自己管理ができる!

  ・「拒否」と「納得」

  ・個別の学習を自分が主役で!

第21号(通算141号)

生徒さんの声・生徒さんの変化

  ・「もっと早く出会いたかった」

  ・お試しのプリント2枚で課題が見える!

  ・「楽しくなってきた!」

第20号(通算140号)

「レジリエンス」と「らくだ」

  ・集中力と、自力でやり遂げる力

  ・「レジリエンス」が高まる!?

       〜しなやかで、折れない折れない強さ〜

  ・誰もが本来「能動的」!

第19号(通算139号)

「自ら考える力」をつけるには?

  ・「教える教育」は終わった!?

  ・教えるかどうかより大事なこと

  ・「自ら考える」ためための土台

第18号(通算138号

自分で工夫する力

  ・自分で考え、自分で工夫!

  ・なぜ算数から?

  ・地味な積み上げの大切さ

第17号(通算137号)

社会人になって痛感する「積み重ね」の力

  ・「自分でできる」の大切さ

  ・自分でできる人は、小さい時から積み重ねている人

  ・人生は、ボディーブローのように効いてくる

  ・積み重ねは、はしょることができない

第16号(通算136号)

親御さんの揺れる思い

  ・ここに来るとホッとした

  ・きちんと学ばせたい

  ・「暴走」する私を止めてほしい

  ・自分を肯定する力

  ・期待されるのがイヤ

  ・自分の思いを貫く強さ

第15号(通算135号)

違いを認め、自分と向き合う

  ・元生徒さんたち、その後

  ・「多様性」を認める原点

  ・ミスする自分を受け止めて

  ・流されず、振り回されず

第14号(通算134号)

勉強嫌いだった子が自ら学び出す時

  ・子どもがサッカーを嫌いになる?

  ・子どもが勉強を嫌いになる日

  ・おもしろさは自分でつかむ!

第13号(通算133号)

ホームページ作りにチャレンジしてみたら

  ・苦手だけどできた!

  ・勉強も同じ!

  ・一見ムダに見える時間の必要性

  ・学力をつける秘訣も同じ!

  ・「できない」「わからない」と言えることの大切さ

第12号(通算132号)

「スイッチオン!」で見えてきたこと

  ・「スイッチオン!」のチャンスは?

  ・しっかりともがいてみる!

  ・タイミングを逃さない!

  ・小さな積み重ねからスタート!

第11号(通算131号)

苦手なことに向き合うには?

  ・パソコン音痴がパソコンに向き合う

  ・生徒さん、苦手な英語のワークに向き合う

  ・試行錯誤に寄り添うこと

第10号(通算130号)

プリントがやれない時、どうする?

  ・5才で入会のきっかけは?

  ・やりたくなくなっても続けられたのは?

  ・音楽の道にも活かす!

第9号(通算129号)

夢をかなえる力

  ・「根拠のない自信」は「自習力」から!?

  ・自習のポイントは「記録表」

  ・夢をかなえるための「自信」

第8号(通算128号)

快適に生きるための学力をつける!

  ・運動が苦手だった私

  ・勉強が苦手な子も同じ!?

  ・快適に生きるために

  ・勉強体力を無理なく自然に

2024年

2月

23日

「引く」ことで「引き出される」本来の力

「足す」より「引く」方がいい?

私事ですが、

今年1月から2月にかけて、

顔や首筋の髪の生え際や頭皮が、

赤くなっていたりガサガサしていたり、

かゆかったりしていました。

皮膚科に行くと、

薬とともに「化粧禁止令」が出て、

2月の初め2週間ほど、

化粧はせず、肌につけていいのは化粧水だけ、

という生活を送りました。

もともと、

さほど美容に気をつけているわけではないのですが、

肌はあまり強い方ではないので、

身体によさげなオイルを化粧水の後に塗っていました。

しかも、

今は冬だし、肌がガサガサになっているところもあり、

保湿は大事だと思っていたので、

化粧水だけとなると乾燥して肌が突っ張るのでは?

と思ったのですが、

意外なことに、

それまでよりも肌がしっとり! 
「今まで、保湿のためと思ってやってきたことは何だったんだ?」

と思いましたが、

かえって、

自分自身の肌の本来の力が引き出されたのかもしれません。

「よかれ」と思ってやることがかえってよくない、

ということは多々あります。

肌にとっても、

「よかれ」と思ってあれもこれもと「足す」ことよりも、

「あれをやめて、これもしないで」と

「引く」ことの方が大切なのかもしれないと思ったできごとでした。

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2023年

12月

17日

うまくいかない時、どうする?

決めたことを守れた!

通信第65号5960号で紹介した生徒さんは、

通信生としてプリントをやっているのですが、

10月から11月にかけて、

パタッとプリントができなくなっていました。

やったプリントを封筒に入れたのに、

しんどい時が多くて投函できないままになっているとのことで、

11月のはじめに、お母さんと一緒に相談に来られました。

気候の関係で体調がすぐれないようで、

お休みするかどうかを考えてもらうことになったのですが、

11月半ばに、

「プリント、したいけど、

 毎日するのが難しいから、

 簡単なところにもどりたい」

という連絡が来ました。

「ポジティブ思考で!!」という言葉を添えて。

送れないままになっていたプリントと記録表を見ると、

10月前半かなり頑張っていたので、

頑張り過ぎてしんどくなったというのもあるかもしれません。

算数も国語も、簡単なプリントにもどってやってみた11月後半、

算数・国語両方とも毎日やれて、

返送日も守って送られてきました!

そのことを、

「今回は、約束 通りの日に送れました!!! めっちゃ嬉しいです」

「守れたことが嬉しかったです!」

と書いてくれています。

まずは、

「決めたことを守れた!」という気持ちが、

次のステップにつながるように思います。

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2023年

10月

25日

自分で判断・選択するには?

入会前は、「算数キライ」

今年の4月に発行した通信第63号に、

高校受験を乗り越えた生徒さんたちのことを書きました。

高校生ともなると、部活が忙しくて帰宅が遅くなる子もいますが、

それぞれの形でプリントを続けています。

Aさんは、塾に来るのが遅くなった日は、

家でやるプリントを持ち帰るだけにしたり、

日を変更したりして、

通塾を続けています。

帰宅がかなり遅くなってしまうBさんは、

通塾している妹さんに、

やったプリントと、欲しいプリントの番号と枚数を書いたメモを託して、

「半通信生」のような形で続けています。

Cさんは、2週間に1回のペースで通塾し、

家で毎日プリントをやり続けています。

高校に慣れるためにしばらくお休みしていたDさんからは、

先日、再開したいとの電話をもらい、

まずは話しに来てくれました。

まだ高1ですが、

卒業後の進路を見据えての話でした。

通信第63号に書いた、

転塾先に入会を断られ、自分で勉強して受験を乗り越えたEさんは、

今はスペースわんには来ていませんが、

あの体験が支えになるのではないかと思っています。

彼らの入会時の学年は、

1人が小3で、他4人は小5でした。

この5人が、昨年高校受験を乗り越えたのです。

どの生徒さんにも、

入会前、初めてお会いした時には、

「答えたくないことは答えなくていい」

と先に告げてから、

好きな教科やキライな教科を聞いたり、

いくつか質問をします。

その時の私のメモを見返してみると、

この5人のうち4人が「算数キライ」と書いていました( ̄▽ ̄;)

もう1人は、

「足し算・引き算・割り算は好きだけど、かけ算がキライ」

と答えていました。

算数がキライと答えた子に、

何年生ぐらいからキライになったか聞くと、

小学校低学年からキライになった子が多く、

はっきりと「2年から」とか「3けたの引き算から」

と答えた子もいます。

今、改めて数学が好きかどうかを聞いてはいませんが、

難しい高校数学のプリントに取り組んでいたり、

戻って復習したりしながらプリントを毎日着実にやっていたり、

高校の数学をそれほど難しいと感じていなかったり、

というふうに、

「好きキライ」をも乗り越えている感じがします。

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2023年

8月

23日

そのやり方で漢字を覚えられる?

そのやり方で覚えられる?

前号で、

健康も勉強も、

「見える化」して現実を見て「行動変容」することが大事だ

ということを書きました。

それと正反対だと思うのが、

学校で出される漢字の宿題のやり方です。

「漢字ドリルの短文をノートに写す」

「漢字の横に読みがなを書く」

「写した短文の下に、

 その行の下まで漢字だけ繰り返し書いてマスを埋める」

というやり方で、

どの市のどの小学校でも同じやり方なのですが、

長年ずっと

「これで漢字が覚えられるのだろうか?」

と疑問に思っています。

覚えられる子もいるとは思います。

でも、そうでない子もかなりいるはずです。

というのは、

人によっても、漢字によっても、

覚えるための練習の回数は違うはずだからです。

同じ漢字でも、

ある子はすでに書けるから1回書けばいいが、

ある子は10回以上書かないと覚えられない、

ということは当たり前にあります。

同じ子でも、

「この漢字は1回書いたら覚えられるけど、

 別の漢字は10回書いても覚えられない」

ということも当たり前にあります。

つまり、

人によっても、漢字によっても、

覚えるための練習回数は違うはずなのに、

練習回数が、

「ノートの残りのマス目の数で決まる」

ことのおかしさを感じるのです。

中学生を見ていると、

「提出物をきちんと出すかどうか」

が高校受験の内申に関わるため、

「提出のために漢字のワークをひたすら埋めている」

という印象を受けます。

おそらく、

私が小・中学生だった昔に比べて、

今の子どもたちの方がずっと、

整ったドリルやワークを使い、

指示されたやり方に従って、

たくさん漢字を書いている(宿題に関しては)と思います。

でも、

今の子どもたちの方が昔の子どもたちよりも

たくさん漢字を覚えているでしょうか?

 

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2023年

7月

01日

まずは「知る」ことから

健康は自分の体を知ることから

運動が大の苦手の私が、

せめて体力だけは維持するために、

ノルディックウォーキングと「カーブス」を続けていることは、

今までこの通信(第5658号など)や

ブログ・Facebookに書いてきました。

「カーブス」では

6月は「自分の体を知ろう月間」で、

「自分の体の状態を知ることが、健康への第一歩!」

とのことで、

握力計が壁にぶら下がっています。

そこで、握力を計ってみると、

自分の握力のなさに呆然としてしまいました💦

ペットボトルのフタを開けにくい、など、

うすうすは感じていたのですが、

現実を目の前にしてちょっとショック・・・。

握力は全身の筋力の指標になるそうなので、

これはマズイ・・・。

毎月、体重や体脂肪率・サイズの計測はしていたのですが、

体脂肪率が高いのが気になりつつも、

何となく維持はできているような気になっていました。

体重やサイズは大きくは変わっていないからです。

でも「握力」というピンポイントで見てみると、

筋力の低下が一目瞭然💦

もしかしたら、

「やった気」になって安心してしまっていたのかもしれません。

「やってるつもり」とか

「やってるから大丈夫」という思い込みから離れ、

「正しくやれているか?」

「今のやり方で力になっているか?」

と振り返る必要があると思い、

ノルディックウォーキングでは歩幅を大きめにし、

「カーブス」では今までよりも大きく速くマシンを動かすことを

意識するようになりました。

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2023年

4月

27日

「らくだ」で身についた力とは?

転塾先で入塾を断られた!?

新年度が始まりましたね。

新しい学年、新しい学校、新しい生活を、

生徒さんたちはさまざまな気持ちで迎えていることと思います。

新高1生は、高校入試を乗り越えての新しい生活。

でも、「スペースわん」での様子は、これまでとあまり変わりません。

ただ、私立・公立高校の入試と合格発表が終わった後の春休み、

驚いたことやうれしいこと、感心したことがいろいろありました。

昨年の秋、小5から通ってきていた中3生が、

「家から近い塾に転塾する」とのことで休会しました。

10月末のことです。

その時やりとりしたメールに、私は、次のように書きました。

 

「コツコツと丁寧にやれる〇〇ちゃん、

 でも、受験となると、時間との闘いにもなります。

 基本は、ここでやったように、

 『自分で問題を解き、答えあわせ・間違い直しをする』ですが、

 塾が近くなれば行き帰りの時間も短縮されますし、

 限りある時間を有効に使って勉強するやり方を身につけられたら、

 もっと伸びると思いますよ! 

 新しい塾で、そんなヒントが得られたらいいですね。

 あなたが今まで以上に力を伸ばすことを祈ってます!」

 

他市から電車で通ってきていたので、

受験前にその時間はもったいないと思ったし、

新しい塾で、新しい刺激がもらえるのはいいことだと思ったからです。

その子が、私立専願で志望校に合格し、

春休みにお母さんと一緒にあいさつに来てくれたのですが、

そこで初めて知った驚きの事実!

実は転塾先で入塾を断られていたのです。

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2023年

2月

21日

処理能力がアップすると

計算が速くてびっくり!

前号で、

それまでなかなかやれなかった「らくだ」のプリントを突然毎日やるようになって、

どんどん力をつけていった(=「クォンタムリープ」が起きた)

大人の生徒さんの例をご紹介しました。  

今回は、前回少ししかご紹介できなかった、

4から学校に行かなくなった中学生の生徒さんについてご紹介します。

前号に書いた

定期テストを受けたら、数学は86点を取った」

ということを私が知ったのは、お母さんからのメールでした。

「本人の提案でちょっとした賭けにまんまと乗ってしまい、

期末の数学で高得点を取ってきて、パソコンを買ってあげる羽目になった」そうです。

そして、

「一緒に難関問題を解いていると、

  計算が早くてびっくりしました。

  スペースわんのおかげやって! 

  そのおかげで数学のテストも時間内に出来たとか。

  あっという間に中学の数学できるようになるなんてすごい!!」

「今、何点だったか確認したら、86やって。」

と書かれてありました。

この時は小6のプリントをやっていて、

「小6のプリント難しい?って聞いたら、 

  『お母さんに見せたるわ!』と持って来ました。

  『これ10分でやらなあかんねんで!』ってドヤ顔です。

 確かにこれは難しそうー! すごいなぁ!

 『これ、難しくて面倒くさいねん。だから最近、サボり気味やねんなー。』」

「サボり気味」と言いつつも、

1日おきになっていたりするぐらいで、

「ずっとやらないまま」にはなっていません。

そうやって続けてきて、今は、中1のプリントをやっています。

56がかなり時間的にもきつかったので、

1に入ったら「簡単や」と感じたそうで、

中断していた英語も再開しました。

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2022年

12月

21日

「飛躍的進歩」はある日突然に!

大人が算数をやってみると・・

「スペースわん」には、大人の生徒さんもおられます。

「大人は何をするの?」と聞かれることがありますが、

子どもたちと同じプリントをやり、基本は算数から。

小1の横式たし算から始められる方が多く、

「+1」から順番にされる方も少なくありません。

「大人」といってもさまざまです。

まずお母さんが「らくだメソッド」の考え方に興味を持たれてやり始められ、

そのうち、

子どもさんやお父さんも始められたご家族もいらっしゃいましたし、

「勉強ぎらいのこの子が、なぜこのプリントならやるのだろう?」

と思ってやり始められたお母さんもおられました。

何年も引きこもっていた方や、

病気や障害を抱えた方もおられました。

今は、通信教育の形で、

中学生と高校生の子どもさんのお母さんと、

社会人の方のお二人がプリントをされています。

そのうちのお一人、社会人のYさんは、

算数・数学を中3の途中まで、国語は全部、

そして、今は英語のみやっておられるのですが、

もうすぐプリントが終わります。

20代後半からやり始めて4年ちょっと。

英語のプリントを最後までやったらとりあえず休会、

ということなので、それをお母さんにお伝えしたら、

こんなメッセージをいただきました!

 

この4年間、Yもいろいろありましたが、

再就職してからも、毎日コツコツとプリントに向かう姿を見ながら、

心から「よく頑張ってきたなあ」と感心する思いです。

仕事から帰って疲れていても、

朝仕事に行く前の時間が少ししかない時でも、

私の方が「今日はもうプリントしなくて良いよ」と言っても、

「15分だけやってしまうから」と、

生活の中に組み込んで、

その時間は集中してプリントをしていました。

以前のYでは想像できない姿を見ることができて、

本当にうれしいです。

親の言う事は聞かないYが、最後までやり通す事ができました!

きっとその事が、

これからも、大きな自信につながると思いますし、

何より、

毎日の生活の中での、

自分をコントロールする力がついたように感じます。

(略)

勉強を続けていくって、ほんとにすごいんですね〜💖

脳の使い方が変わると、人っていろんな影響を受けるんですね〜。

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2022年

11月

13日

コロナにも、気分にも、振り回されない!

コロナが身近になったけど

昨年11月に発行した通信第54号

「『主体的』ってどういうこと?」に、

「ある月刊誌の特集企画で、

 コロナウィルス禍における子どもの権利についての原稿を頼まれ、

 『コロナ禍でどう学びを継続し、場を維持したか』ということと

 『主体的な学び』とを関連づけて書いた」 

と書きました。

その月刊誌とは「日本の科学者」2022年1月号、

タイトルは

「学校外の子どもの学び場から~コロナに振り回されず学ぶ」。

休校措置が取られた2020年3月頃からを振り返って書いたものなのですが、

その時点でも、原稿を仕上げた2021年でも、

身近に陽性者はいませんでした。

それが、2022年になってから、

生徒さんや生徒さんのご家族に陽性者が出始め、

9月には私が陽性となり、ご迷惑をかけてしまいました。

濃厚接触者の待機期間の途中で陽性が判明したので、

半月ほど教室が開けられず、

対面でやりとりできない、という点でご不便をおかけしましたが、

一昨年の休校措置が取られた時のように選択肢を出して選んでもらうことで、

生徒さんの希望を尊重することはできたかと思います。

それぞれ、

「プリントを郵送」

「郵便受けに入れたプリントを取りに来る」

「手元に残っているプリントをする」

「9月はお休みする」という選択をし、

お休みを選択した生徒さんたちも

10月から(中には9月の途中から)復活。

ほとんどの生徒さんが、それまで通りプリントをやり続けました。

生徒さん自身やご家族が陽性になった場合も、

ご希望をお聞きして、

プリントを郵送したり、

郵便受けに入れて取りに来てもらったりしていました。

中には、自分自身が陽性になったけれど、

休まず毎日プリントをやった子もいます。

もちろん、しんどいのに無理してやる必要はありません。

でも、症状も人それぞれなので、

プリントをやるかどうかは、

こちらが決めることではなく、本人に任せるのが一番。

「生徒さんがプリントをやりたいと思っているのに、

 プリントがなくてやれない状態を作らないこと」

が私の仕事です(^_^)V 

コロナが身近になり、

「他人事」ではなく「自分事」になった今、

月刊誌の原稿のサブタイトル「コロナに振り回されず学ぶ」と、

特集の「子どもの権利保障」について、

改めて考えることができました。

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2022年

8月

21日

気持ちの表現・変化の実感

「むずかしい」と言えること 「うれしい」と思えること

ここしばらく

「続ける」をテーマに通信の原稿を書いてきましたが、

今回は、

続けてきた生徒さんの具体的な変化と、生の声をご紹介します。 

通信第55号で、

「一桁同士の足し算をしんどいと感じて休会した中学生が、

 順番に数字を書くプリントからやりたいといって再開した例もあります」

と書いた生徒さんの、その後です。

「続けてきた」といっても、

一旦お休みしたり、

プリントがやれない日々があったり、

といった「続かない」経験をした上での「今、続けている」状態です。

そういう経験も大事ですね(^_^)

1から130まで順番に書くプリントを納得いくまでやった後、

「+1」のプリントはスッとクリアするのですが、

「+2」になると、「少し難しい」とのこと。

なので、

先に進むことよりも、

本人が納得するまでやること、本人のペースを大事にすることを、

休会前以上に大事にしてみました。

プリントには、その時々感じたことが書かれています。

例えば「+1」から「+2」へと移行するプリントには、

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2022年

6月

23日

習慣化のコツ〜学習も健康も、「目標」を見直そう〜

自分を変える「習慣化スキル」

最近、テレビで立て続けに、

通信に書いたばかりの内容に関連する番組を見ました。

まず、NHKの「あさイチ」で放送された、

「運動や食事に節約まで! 自分を変えるための『習慣化スキル』」。

脳科学者の枝川義邦さんが、

「『目標を低く設定する』ことが大事」と話しておられました。

通信第56で、私は、

「目標を決めるより、最低ラインを決める」と書きましたが、

ニュアンスは少し違うものの、共通する部分があると思います。

枝川さんは、次のように話されました。 

 

「習慣化には、ゲームのような要素がすごく重要なんです。

 ゲームって、最初は自分はすごく弱いんですね。

 ですから、

 弱い敵(=低い目標)を探してどんどん倒していって

 経験値を積んでいく。

 だんだん自分が強くなってくると、

 強い敵を倒せるようになってきて、

 徐々に徐々に強くなってくると、

 ラストに出てくる『ラスボス(=高い目標)』のような、

 最初はとてもかなわないような強い敵を、

 いつのまにか倒せるようになっているんですね。

 これが、理想的な習慣化の流れです。

 徐々に徐々に高くしていく。

 最初は低い方がいいですね」

 

運動も勉強も、

習慣化することで力になります。

そのためには、

いきなり高い目標を立てない方がいいということですね。

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2022年

4月

29日

「カムカムエヴリバディ」と「らくだ」

日常に組み込むことで続く

前号で「続ける」について書きながら、

NHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」との共通点を感じ、

メモしておりました。

最終回を見終わって、改めて、

「続けることで人生は変わる!」と思いました。

 

ヒロインひなたは、

3ヶ月で英会話がペラペラになれると信じて

英会話スクールに通いますが、

3ヶ月経ってもほとんどしゃべれません。

 

一方、母のるいは、外国人のお客さんに英語で接客。

母の英語の上手さに驚くひなた。

るいは、ラジオの英会話を毎日聞くのが日常でした。

ひなたが小さい時に聞き始め、そのうちやらなくなったのを、

るいは、

その後も引き続き17年間聴き続けていたのです。

 

つまり、何かを身につける際、

「どこかに習いに行く」「教えてもらう」よりも、

「日常の中に組み込む」ことの方が大事、

ということではないでしょうか。

 

映画村の大部屋俳優虚無蔵(きょむぞう)さんが

「日々鍛錬(たんれん)せよ」と言いましたが、

それは、

ただ単に「頑張って勉強せよ」ということではなく、

「日々やり続けよ」ということだと思います。

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2022年

3月

09日

「決める」と、「続く」「できる」!

「続ける」ことで快適に生きる

一昨年から昨年にかけての身体の不調について、

通信50号2021年1月2月のブログに書きました。

今はすっかり回復していますが、ウォーキングは続けています。 

昨年の夏からは、ポールを使ったノルディックウォーキングで歩いています。

筋トレ「カーブス」も、もう14年以上続いています。

私が決して運動が好きでも得意でもなく、逆に大の苦手だったことは、

9年前の通信第8号に書きました。

そんな私でも苦手な運動を続けることができたのは、

続けることによって、

日常が快適に過ごせるようになった実感があるからです。

この「日常を快適に生きる」ということについては、

通信第8号に運動と勉強を結びつけて書いたので、

詳細はホームページ等でご覧いただけたらと思いますが、

一昨年から昨年にかけての不調再発から回復の過程においても、

日常のささいな積み重ねによって、快適に生きられるかどうかが左右される、

ということを痛感しました。

しかも、コロナ禍の今、

感染予防のためには免疫力をアップさせないといけません。

そのためにも、運動は大事! 

身体を動かすことは、ストレス発散にもなります。

ストレスは免疫力を下げますので大敵です。

快適に生きるために、運動や勉強をする方がいいのはわかってるけど、

なかなかやれないし、やっても続かない、

そんな人は多いのではないでしょうか?

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2022年

1月

19日

自分が理解できないことを否定しない

理解できない句を否定しない

通信第5152号に引き続きテレビネタになりますが、

ここ数年「プレバト!!」という番組を録画し、

俳句の夏井いつき先生の辛口コメントを楽しく観ています(^_^)

先日、

NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で夏井先生が取り上げられていて、

先生の言葉を思わずメモしました。

「自分が理解できない句を否定しない」という言葉です。

僭越ながら、共通点を感じたからです。

「スペースわん」で様々な生徒さんたちと関わっていると、

私が理解できないことにたくさん出会います。

そんな時、私が気をつけていることが、

「私が理解できないことを否定しない」なのです。

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2021年

11月

14日

「主体的」ってどういうこと?〜「自主的」とどう違う?」通信第54号(通算174号)

「主体性」「主体的」って?

ここ数ヶ月、

「主体性」「主体的」についてじっくり考える機会をいただきました。

ある月刊誌の特集企画で、

コロナウィルス禍における子どもの権利についての原稿を頼まれ、

「コロナ禍でどう学びを継続し、場を維持したか」ということと

「主体的な学び」とを関連づけて書いたのです。

「主体性」も「主体的」も、この通信でたびたび使ってきた言葉で、

ここ2年ほどの間だけでも、

4143444546が「主体性」に関わる内容です。

いえ、

通信のほとんどが「主体性」「主体的」に関わると言ってもいいぐらいです(^^; 

そもそも、

「らくだメソッド」で学ぶ=「主体的」に学ぶ、ということであり、

切り離して考えることはできません。

「らくだメソッド」で学ぶ生徒さんたちが

どのように「主体的」に学ぶ姿勢を身につけていくのかを具体的に書くために、

過去の生徒さんの例を振り返ったり、

「『自主的』とどう違うのか?」と問われたりすることで、

改めて「らくだメソッド」の原点を再確認することになりました。

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2021年

8月

31日

「できない」から「できる」へのプロセス

26年前の記録表

「スペースわん」は、26年前の1995年7月に開塾しました。

四半世紀越えたと思うと、ちょっと感慨深いです(^o^)v

教室を始めるにあたり、

指導者は、「らくだ」のプリントを、生徒さんと同じようにやります。 

私の場合、1995年3月まで高校教員で、プリントをやる時間がなかなか取れず、

退職した翌月の4月から、横浜の教室の通信生となって、プリントを始めました。

その時の記録表がこれ👇

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2021年

6月

21日

「ドラゴン桜2」との共通点

「数の暗黙知」〜数学は小2から〜

前号に引き続きテレビネタになりますが、

今、「ドラゴン桜2」をやっていますね。

観ている生徒さんもいるかと思います。

以前放送された「ドラゴン桜」は、たしか2005年。

この時まだ生まれていない生徒さんも多いですね(^^)

実は当時の「スペースわん通信」でも、

「『ドラゴン桜』と『らくだ』」というタイトルで、

2回にわたって取り上げました。 

2005年7月25日発行の第114号と、同じく8月25日発行の第115号です。

スペースわんのホームページの「スペースわん通信バックナンバー」に飛んで

読めるようにしようと思ったのですが、

もう16年近く前で、データの移行ができず、ホームページでは読めません💦

でも、通信そのものは教室にありますので、ご希望の方にはお渡しします。

その時にも書いたのですが、

「東大へ行け!」には疑問も違和感もありつつ、

こと勉強法に関しては、

スペースわんでやっていることと共通することが多々あります。

まず、基礎基本を大事にする点です。

「ドラゴン桜2」では、はっきりと

「数学は小2からやり直す」と言っていました。

小1小2の足し算引き算から始めるスペースわんと同じですね。

中学でも高校でも、

数学が楽にやれるためには、

足し算引き算がスラスラできていないとしんどいし、

小学校中・高学年でも、かけ算筆算や割り算・分数がしんどい。

これは、今まで何度もここで書いてきたことですが、

今回「数の暗黙知」という言葉が出てきて、なるほど、と思いました。  

いちいち考えなくても感覚で計算ができる力、

それが「数の暗黙知」です。

ただ、やみくもに計算問題の数をこなすだけでは不十分。

その点が、

「ドラゴン桜」ではあまり描かれていなかったのではないかと(マンガは読んでませんが(^^;)。

「らくだ」のプリントは、

この「数の暗黙知」を、段階的にしっかり身につけられるようにできています。

「足し算引き算横式がスラスラできるようになってから、次は筆算」というふうに、

きちんと積み上げていくことが、

楽に、かつ確実に、「数の暗黙知」を身につける方法なのです。

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2021年

4月

21日

受験勉強の秘訣と、人間の心理と

「らくだ」を受験に活かす!

「休校」という異例の事態で中3を迎えた受験生たちですが、

みんな無事志望校に合格しました〜🎉👏

前号で書いたように、

「自分が何ができていないか」という現実に向き合い、

基礎基本をおろそかにせず、

きちんと段階を踏んで、

その時の自分に合った問題を解いて、

自分で答え合わせをし、自分で間違い直しをする、

ということを習慣化した結果です!

プリントでこのやり方に慣れると、

受験に向けての過去問をやる際にも役立ちます。

過去問を自分で解いてみて、自分で答え合わせをし、

間違いやすい問題を

「らくだ」のプリントを使って繰り返し練習する。

わからない問題を、できるだけ自分で考えた上で、

どうしてもわからなかったら私に質問する。

そんなふうにして、受験を通して実力をつけてきました!

合格後も、

今までどおり「らくだ」のプリントに取り組んだり、

すでに高校から出された課題に取り組んだり、

自主的に中学の復習をしたり、

新しい教科書を読んだり、

生徒さんたちは、

今までと変わらずたんたんと学び続けています。

合格はゴールではなく、日常の学びの一つの過程、

あくまでも通過点なのですから。

クリアできないプリントを繰り返しやっていたら、

ある時突然クリアした!

そんなことの積み重ねの延長線上に合格があり、

いつのまにか習慣になっている勉強の仕方が、

受験勉強にも活かされた結果なのです。

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2021年

2月

04日

勉強も身体も、改善は根本から!

五十肩と学力の共通点!?

5/8に通信49号を発行してから、

9ヶ月ほど経ってしまいました。

書けなくなったのは、五十肩の再発のためで、

そのあたりのことはブログに詳しく書いておりますので、

そちらをお読みいた だけたらと思います。

最近のブログにも書きましたが、

整体院にお世話になって回復してきた経緯を振り返ると、

スペースわんとの共通点がいくつか見えてきました。

「五十肩の回復の経緯」と「学力向上」、

この一見関係のなさそうなことに、共通点があったのです。

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2020年

5月

10日

授業の遅れよりも大事なこと

家ではなかなかやれない!?

新型コロナウィルスの影響で、休校が長引き、

授業がない状況が続いています。

スペースわんは、

来る回数を減らしたり、

やったプリントを持ってきて次のプリントを持って帰る形に変更したり、

通信教育に切り替えたりする生徒さんが増え、

いわゆる「3密」は、何とか避けられています。

前号に書きましたように、

「らくだメソッド」なら、

教室でやる時間が減っても、家で学ぶことは可能です。

ただ、

「教室ならやれるけど、家ではなかなかできない」

「ついやるのを忘れてしまう」

という生徒さんもいます。

誰しも、

すぐに自分で学ぶことができるわけではなく、

また、

いつもどんな状況でもできるというわけではありません。

できるようになるための練習そのものが学びですし、

時には、他人の力を借りる、

つまり、

誰かにお手伝いしてもらう必要もあります。

このコロナ騒動の前からも、

家でプリントがなかなかやれない場合は、

電話をしたりしていました。

もちろん、生徒さんが希望した場合です。

それも、

ある週は電話してみて、

次の週は「電話なしでやってみる」という場合もあれば、

電話があってもなかなかやれないので、

電話の時間を変更してみるとか、

自分でやれるようになるための試行錯誤をしています。

今回の事態で、電話以外の方法も試してみることにしました。

「オンラインのビデオ通話」です。

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2020年

3月

15日

突然の休校に振り回されない!

「自分で学ぶ力」があれば

新型コロナウィルスの影響で、突如学校が休校になりました。

その知らせが飛び込んできた時、

まだ公立高校の受験を控えている生徒さんがいたので、

私は思わず「入試どうなるんっ?」と叫び、

「外出もできないほどの事態なのか?」

「なら、うちに来ることもだめなのか?」

といろんなことが頭をよぎりました。

ただ、落ち着いてから、

「もしそうであったとしても、『スペースわん』の生徒さんたちは大丈夫だ」

と思い直しました。

というのは、

もともと通信教育でやっている生徒さんもいるのだから、

塾を休みにしなければならなくなったとしても、

家でやるプリントを持って帰って、後は郵便でやりとりすれば、

何の問題もないからです。

世間では、

学習面を心配して、無料のネット授業などの話が出ていますが、

そもそも、学ぶのに授業が絶対必要なのでしょうか? 

もちろん、授業ならではのよさもありますが、

教科書や参考書さえあれば、

また、

辞書を引いたり辞典やネットで調べたりすることができれば、

誰かに教えてもらわなくてもできることも、けっこうあります。

ただ、

そういうふうに「自分で学ぶ」練習をさせてもらえていないことが問題です。

いくら無料のネット授業が配信されても、

それを活用する力がなければ、意味がありません。

こういう時こそ、

「自分で学ぶ力」が大事だと、つくづく思います。

そもそも、

誰かに教えて(説明して)もらわないと学べないものなのでしょうか?

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2020年

1月

12日

「できる」「できない」ってどういうこと?

わかったら、できる?

「新・スペースわん通信」第46号で、

「『問い』が『わかる』を導く」と書きました。

わかった瞬間、本人も私もうれしい😊

でも、「わかった」からといって、「できる」かどうかはわかりません。

実際、

「自分でやってみたら、できなかった😥」

ということはよくありますよね(^^;

「わかる」と「できる」は別物です。

第46号で、

ミス90個の約分のプリントがミス0になったことを紹介しましたが、

それは、約分がわかったからできたわけではありません。

「わかった」後が重要です。

では、

「わかる」から「できる」になるまでの間には、

何が必要なのでしょうか?

まずは、

「わかったからといって、できるわけではない」という事実を知り、

それを受け入れる必要があります。

つまり、「できない自覚」が必要で、

この通信で何度も書いている「ミスは宝物」につながります。

「できない自覚」がないと、

「わかった」時点で、

それがまだ「できる」に達していなくても「できる」ような気になってしまって、

結局テストなどでは「できない」、という事態も起こります。

だから、次に、

「スラスラできる」ようになる必要があるのですが、

この「わかった」後の「スラスラできる」までの練習が足りないケースが多い💦 

それは、

ドリルやワークのほとんどが、一度やったら終わりで、

くりかえし練習できないからです。

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2019年

11月

08日

子どもが変わる時 通信第46号(通算166号)

「問い」が「わかる」を導く

「新・スペースわん通信」第45号で、

「問い」が主体性を育むのに重要だと書きました。

この「問い」は、大人から子どもへの「問い」の話だったのですが、

子どもから 大人への「問い」も重要だと考えています。

というのは、

子どもが「問い」を持っていない状態で教えるのと、

「問い」を持った時、その「問い」に答える形で教えるのとでは、

子どもの理解度が全然違う、と感じているからです。

「スペースわん」では、

「らくだ」のプリントをやる前後に、

学校の宿題やテスト勉強をやる子が多く、

わからないことがあれば私のところに質問に来ます。

その時のやりとりについては、

通信第45号にも書いたように、

私から質問しつつ、

出来るだけ子ども自身が考えて答えにたどり着くようにするのですが、

何より「子ども自身が質問を持ってくる」こと自体が重要です。

その時点ですでに、子どもの姿勢が能動的になっているので、

受け身で授業を聞いているだけの状態とは全く違うからです。

子どもが「問い・質問」を持った時点で

その子はもう「主体的」なわけで、「わかろう」という気満々ですから、

ちょっとしたヒントですぐ理解できるのです。

質問してきた子が「あっ、そうか!」とわかる瞬間や、

自分でできるようになる瞬間に今まで何度も立ち会ってきました。

わかった瞬間の「あ~っ!!」という顔は、本当にうれしそうです😊

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2019年

9月

21日

子ども主体の学びにするには? 通信第45号(通算165号)

「問い」には「正解」がある?

「新・スペースわん通信」第44号で、

「選ぶ」ということについて書きました。

それは、第43号に書いた「生徒主体の学び」と大きく関わることなのですが、

この時大事なのが、「問い」の出し方です。

「問い」や「質問」というと、一般的には、

「正しい答えを要求されるもの」、

しかも、

「正解を答えられるかどうか評価される、あるいは、正解に誘導されるもの」

というふうに考えられているようです。

たしかに、「Q&A」というふうに「問い」と「答え」は対で表現されますし、

「質問」という言葉は、なんとなく

「質問されて、ちゃんと答えられなかったらどうしよう💦」

という不安感につながったりもします。 

特に、学校での先生の質問は、

「先生が持っている正解を答えられるかどうか」

「自分の答えが合っているかどうか」と、

ドキドキヒヤヒヤしますよね(^^;

そして、

「合っていたらほめられる」「間違ったら叱られる」

という世界です。

でも、そもそも「質問」や「問い」は、

常に「正しい答え」を要求するものなのでしょうか? 

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2019年

7月

07日

「プリントを選ばせてくれてありがとう」 通信第44号(通算164号)

5歳でも選べる!

 

先日、5歳の生徒さんから、こんなかわいいメモをいただきました。

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2019年

5月

06日

「『宿題』『定期テスト』廃止の公立中学!?」  通信第43号(通算163号)

「宿題廃止」

先日、たまたま見たテレビで、

「スペースわん」の考え方と通じる実践をされている

公立中学校の校長先生の話を聞きました。

東京の千代田区立麹町中学校、工藤勇一校長です。

Facebookでも情報は流れてきていて、

公立中学で大胆な改革をした校長先生がいるということは知っていたのですが、

今回詳しく知ることができ、共感する点が多々ありました!

学校の「当たり前」を変えたこの中学校の改革とは、

①宿題廃止 

②定期テスト廃止 

③クラス担任廃止 です。

工藤校長は、民間人登用の校長ではなく、

ずっと公立中学校の先生で、教育委員会を経て、

2014年から麹町中学校の校長だそうです。

まず、 ①の「宿題廃止」について。

工藤校長、まず、

「普通知ってますよね、宿題なんて意味ないって、本当は」(^▽^;)

はいっ! 私も日々痛感しております💦

「『同じ漢字・単語を30回ずつ書いてきなさい』ということは、修行でしかない。

 宿題は膨大だから、

 子どもは『この宿題をどうやってこなすか』だけを考えるので、

 質なんてどうでもいい。

 宿題の目的は、その単元がわかっているか、

 その分野の理解を深めるため。

 でも実際は、わかっている子どもたちもやらなければならない。

 すると、その子たちにとって宿題というのは、

 どういう意味があるのか?

 一方、できない子どもにとっては、

 宿題を出されてもわからないから、

 人の解答を写して提出ということもある。

 そんな、本来の『単元の理解を深める』という目的を失った宿題はやめましょう」

同感です! 

この通信でも、たびたびそのことについて触れており、

「新・スペースわん通信」第41号「『宿題』問題」でも書いたところです。

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2019年

3月

01日

「割り算」の重要性 通信第42号(通算162号)

「割り算」に苦戦(^^;

最近、「スペースわん」では、

プリントの減り方が非常に早い分野があります。

それは、「割る2ケタの割り算」。

小学生も中学生も、多くの生徒さんがここで苦戦していて、

一人ひとりが、クリアするまで同じプリントを

何枚も何枚もくり返しているからです。

それもそのはず、

「らくだメソッド」では、割り算の習得にかなり重点を置いていて、

目安時間内にクリアするのが結構キツイ(^^; 

つまり、難しめに作られています。

でも、

「スペースわん」を24年近くやってきて痛感しているのは、

「このキツイ割り算のプリントにしっかり向き合えた生徒さんは大丈夫!」

という安心感です。

何をもって「大丈夫!」と言えるのかは、

人それぞれ課題が違いますから簡単には書けませんが、

少なくとも、

「どうせ無理」とか「自分はダメだ」といったマイナスの方向には行きにくい、

というか、

人生において少々の「カベ」が立ちはだかっても大丈夫、乗り越えられるだろう、

という安心感、でしょうか。

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2018年

12月

30日

「宿題」問題 通信第41号(通算161号)

「宿題ください」

冬休みに入っても、夏同様、

「冬期講習」なしの「スペースわん」です(^^;)

そして、第39号「教室の風景」に書いたように、

学校がある時よりも早く来る子が増え、

冬休みの宿題や問題集に、もくもくと取り組んだりしています。

が、この時期、

体調を崩して「スペースわん」をお休みする生徒さんもいます。

「スペースわん」は、来た時だけ勉強するのではなく、

来ない日も家でやるためにプリントを持って帰るので、

休むと、

次に「スペースわん」に来るまでの間にやるプリントがない!

ということも起きます。

なので、お休みの連絡を受けた私は、

「次に来るまでやるプリントはある?

 なければプリントを送ることができるけど、どうする?」

と聞きます。

手元に残っていればそれをやればOK。

ない場合は、

「送ってください」と言う生徒さんもいれば、

一緒に「スペースわん」に通う兄弟姉妹や友だちに渡してほしい

と頼む生徒さんもいます。

つまり、

生徒さんの方から私に

「宿題のプリントをください」と頼むわけです。

「小3ー12〜14を2枚ずつ」というふうに、

どのプリントが何枚いるのかを自分で決めて。

普通「宿題」は、

先生が決め、先生が生徒に与え、

それを生徒が仕方なし(!?)にやる場合が多いですが、

「スペースわん」では、生徒が自分で何が必要かを判断し、

自分から「宿題をください」と言うのです。

それはなぜでしょう?

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2018年

10月

28日

教室の風景 その2  通信第40号(通算160号)

「ここが一番勉強してる」

ある日、

イベントで出会った、中学・高校の講師1年目の方が、

「スペースわん」に見学に来られました。

その日は、小学校低学年、高学年、中学生が7〜8人いて、

「スペースわん通信」第39号「教室の風景」に書いたように、

普段どおり、それぞれがもくもくと自分のやるべきことをやっていました。

私は、時々、

学校の宿題で困っている子にヒントを与えたり、

質問に答えたりしつつ、

基本は、

やったプリントを持ってきたり宿題を決めたりする生徒さんへの対応がほとんど。

人数が普段より多くてちょっとバタバタしておりましたが(^^;)

次々と生徒さんたちが帰って、ちょっと落ち着いた頃、

見学に来られた先生に感想を聞いてみたところ、

「みんなよく勉強しますね」という感想が返ってきました。

私も思わず、「そうですねぇ。よく勉強しますねぇ」と答えていました。

「勉強しなさい」とは言っていないのに(^^) 

この先生は、他にもいくつか塾を見学されたそうなのですが、

その中で、「ここが一番勉強してる」とのこと。

「他の塾はどんな様子ですか?」と聞いてみると、

「生徒たちが勉強している」というよりも、

「先生が教えている」という印象が強かったようです。

「スペースわん」では、生徒さんたちは、

「らくだメソッド」のプリントを、

自分でストップウォッチで時間を計りながらやりますので、

基本、集中してもくもくとやっています。

さらに、答え合わせも間違い直しも自分でしますので、

間違い直しをしながら、

「あっ!」とか「あ゛〜(-.-;)」と、

自分の間違い方で発見をしたり、悔しがったりしています(^^) 

また、学校の宿題やテスト勉強も、

まずは自分でやり、わからなかったら質問する、という形なので、

私が教えている時間よりも、

生徒さん自身が勉強している時間の方がずっと長いのです。

質問する場合も、まず自分で考えてから質問しますので、

ちょっとしたヒントですぐ、

「あっ! わかった!」となり、

その後は、また自分でもくもくとやっています。

だから、この先生は、

「ここが一番勉強してる」と感じられたのでしょう。

「スペースわん通信」第36号に書きましたように、

「教わる時間」よりも、「自分でやる時間と量」が多い方が、

結果的に力がつくのです。

とは言え、いつもいつもシーンとしているわけでもありません。

たまに、にぎやかな時もあります(^^) 

そういう場合、「スペースわん」では、どうするのでしょう?

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2018年

8月

28日

教室の風景  通信第39号(通算159号)

夏休みの「スペースわん」

夏休みももうすぐ終わりですね。

時々、「夏休みは忙しいでしょ」とか、

「大変でしょ」と言われることがあります。

「夏休みの塾」=「夏期講習」、

というイメージで言われるのだと思いますが、

「スペースわん」は、お盆休みをいただいた以外、

いつもとさほど変わりません。

もともと、授業をしないので

「講習」という形そのものがありません。

そして、

ホームページにも書いていますが、

勉強を「特別」なことにしたくない、

という思いもあり、

また、

「日々のコツコツ」こそがその子の力を伸ばす、

ということを、

23年間「スペースわん」を続けてきて痛感していますので、

普段どおりです。

ただ、普段と少し違う

「『スペースわん』の夏休みの風景」があります。

それは、

プリント以外のものを持って来てやっている子が多い、

ということ。

しかも、

もくもくと、長時間やっている子が多い。

夏休みの宿題をやっている子が多いですが、

他にも、受験に向けて問題集をやる子、

受験はしないけど、自分で買った問題集を持って来てやる子、

などなど。 

また、早めに来る子も多く、

長く教室にいて、

「らくだメソッド」のプリントも、

いつもより多くやっていたりします。

というわけで、

小学生・中学生・高校生・大人が入り交じり、

結構生徒さんの人数が多いのに、シーンとして、

それぞれがもくもくと自分のやるべきことをやっている、

という時間が長く続いたりします。

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2018年

6月

21日

大人になってから 「らくだ」を再開! 通信第38号(通算158号)

らくだメソッドの本を読んで号泣!?

4月の末、

15年ほど前に「スペースわん」の生徒さんだったMさんから、

突然電話がありました。

「社会人になって働いていたけれど、その仕事を辞めた。

 もう一度『スペースわん』で勉強したい」

とのことでした。

「片付けをしていたら、

 以前『スペースわん』でもらった本が出てきて、

 それを読んで号泣した」

と言います。

ん? それって、入会した方全員にお渡しする、

「らくだメソッド」開発者の平井雷太著

「セルフラーニング どの子にも学力がつく」だよね?

あの本、読んで号泣する本だったっけ?

翌日、「スペースわん」に来てもらい、

直接ゆっくりお話を伺いました。

「医療関係の仕事をしていたのだけれど、

 この仕事をしていくにあたり、

 研究活動や学会発表など、勉強する必要がある。

 なのに、なかなか、

 医学書を開いて勉強しようという気になれない。

 机に向かって集中できないし、

 勉強そのものに対してコンプレックスがある。

 養成校に通っている時も、

 意欲がなく、プレッシャーでしか動けない、

 そんな自分を感じていた」

そんな話を聞きながら、

私には、一つ疑問が浮かんでいました。

Mさんは、2002年に中1で入会し、

中3の受験前の数ヶ月はお休みしていましたが、

高校に入学してまた再開し、1年近く通っていました。

なので、

「以前、中学や高校の時に『スペースわん』でプリントをやっていた時は、

 どうだったんだろう?」

という疑問です。

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2018年

4月

27日

受験勉強を、楽しくおもしろく! 通信第37号(通算157号)

教えられることは、おもしろくない

3月発行の通信第36号「受験は、大手の塾・予備校に行かないと無理?」でご紹介した、

公立中高一貫校富田林中学の適性検査に合格したYちゃんに、

インタビューしてみました〜\(^^)/

まず、「受検に向けての勉強はしんどかった?」と聞くと、

「楽しみながらやれた。おもしろかった」との返事。

へえ〜、そうなんだ!

何が楽しくおもしろかったのかなあ?

「新しい問題を解くことが楽しかった!」

Yちゃんは、通信第36号に書いたように、

「らくだ」のプリント以外に、

公立中高一貫校適性検査対策問題集や過去問をかなりの量やったのですが、

結構難しい問題が多いのです。

問題集や過去問、難しくなかった?

「わからない問題や難しい問題は、『あ〜、わからん(-_-;)』じゃなくて、

 逆に『クリアしてやろう!』って燃える!!」

「問題集は、『これをやったら合格できる可能性が高くなる!』と考えてやった」

「最初は、難しそうやなと思ったけど、

 自分でやっていくと、自分で発見できるおもしろさがある」

なるほど。そんな返事の後、

「教えられることはおもしろくない」

という言葉が返ってきました。

「教えられる」と、「自分で発見する」楽しみが減るのかもしれませんね。

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2018年

3月

06日

受験は、大手の塾・予備校に行かないと無理?  通信第36号(通算156号)

中高一貫校富田林中学合格!

12月発行の通信第35号「『スペースわん』の受験事情」に書いた受験生の生徒さんたち、

全員志望校に合格しました〜✌

「らくだメソッド」のプリントをやり続けて受験に臨んだ生徒さんたちは、

みんな志望校に合格してきたわけですが、

今年は、今までにないケースが二つありました。

一つ目は、公立中高一貫校富田林中学の適性検査の受検。

昨年度府立富田林高校に併設された、

大阪府立としては初の併設型中高一貫校です。

中学受験そのものが「スペースわん」では初めてでした。

通信第35号で、

「『スペースわん』にある問題集をすでに 

 何冊も仕上げ、さらに自分の苦手分野や、 

 やるべき単元を選び、自分で優先順位を  

 つけてどんどんやっている子」

と紹介した小6のYちゃんがここに合格!

結果的には10冊ほどの問題集を仕上げ、

他に、必要な所をピックアップしてやった問題集が数冊(^ ^)V

Yちゃんは、

小5の夏に「スペースわん」に入会するまで塾に行ったことはなく、

他の塾に通ったりもしませんでした。

小6の夏までは、大好きな習い事を思いっきり楽しみました。

通信第35号に書いたように、

「スペースわん」では、受験対策の講習はしませんし、

入塾テストもなく、コース分けもしません。

それでも、倍率4倍の難関を突破しました〜\(^^)/

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2017年

12月

25日

「スペースわん」の受験事情   通信第35号(通算第155号)

「受験」とは無関係?

この時期になると時々、

「受験で忙しい?」と聞かれることがあります。

そんな時、ちょっと答えに窮します(^^;;

忙しいと言えば忙しいけれど、

おそらく他の塾のような忙しさではないからです。

受験に向けて特別講習をする、

といったことはしていませんので。

じゃあ、「スペースわん」は受験には無関係? 

プリントは役に立たないの? 

いえいえ、

「スペースわん通信」のバックナンバーを読んでいただけるとわかりますが、

みんなしっかり受験を乗り切る力をつけています(^ ^)V

https://space-1.jimdo.com/スペースわん通信バックナンバー/

受験を乗り切るには、

基礎学力がしっかりついていないと無理ですし、

普段から地道にコツコツやる必要もありますし、

何より、「自分で学ぶ力」が必要です。

その力なしに、受験の時だけ塾に頼っても、

受験を乗り切ることはできません。

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2017年

10月

22日

「小さな習慣」が積み重なったら        通信第34号(通算第154号)

「毎日、腕立て伏せ1回だけ」!?

先日、電車の中で、

「小さな習慣」という本の広告が目に飛び込んできました。

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2017年

8月

13日

「モンテッソーリ」と「らくだ」と「発達」と  通信第33号(通算第153号)

「ひとりでするのを手伝って!」

「将棋」というものに全く無知な私ですが、

そんな私でも

「藤井聡太四段」とか「ひふみん(加藤一二三さん)」というお名前を

耳にする機会が多くなった今日このごろ(^^)

その藤井聡太さんが、

幼稚園で「モンテッソーリ教育」を受けていたと知り、

20年前のことを懐かしく思い出しました。

「スペースわん」を始めて3年目ぐらいの頃です。

「モンテッソーリ教育」を行っている幼児クラブで、

週1回研修させてもらっていました。

「らくだメソッド」を使った塾をされている方が、

「モンテッソーリ」の幼児クラブを主宰されていたご縁からです。

当時、「らくだ」関係の講演会や講座でご一緒する機会が多く、

いろいろとお世話になっていて、

「研修させてもらえませんか」と頼み込んだ記憶があります。

開塾する前13年間、高校の教師だった私は、

幼児さんや小学生といった小さな子どもさんのことを専門的に学んで来ていません。

なので、「幼児さんのことを学びたい」と思ったのです。

その時に、

「モンテッソーリ教育」に実際に触れる経験をさせていただきました。

考え方の根本は、本のタイトルにもなっている、

「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」(相良敦子著)です。

子どもが大人に求めている手伝いは、

「自分一人でできるようになる」ことへの配慮だということなのです。 

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2017年

6月

10日

「遊び」から見える「学び」 通信第32号(通算第152号)

「ごはんやday(ごはんやで〜)」

最近、よく「子ども食堂」について、

テレビ等で紹介されているのをご存知でしょうか?

河内長野市でも、市町の古民家で、

子どもに限らず、

地域のさまざまな方が気軽に集い、一緒のごはんを食べる場として、

「ごはんやday(ごはんやで〜)」が昨年から始まり、

月1回開かれています。

詳しくは、「ごはんやday〜チーム市町」のFacebookページや、

この通信の「掲示板」で紹介している

「育みネットカラフル」さんのホームページの次のページ

http://colorfulnet.sunnyday.jp/wp/2016/10/第1回目子ども食堂を開催しました/

http://colorfulnet.sunnyday.jp/wp/2016/11/河内長野市みんなの食堂「ごはんやday」のご紹介/)、

また、私のブログの「つながり」のカテゴリー

(「ごはんやday」についての最新の記事はこれ)

(http://blog.canpan.info/kikurinferin/archive/143)

などをご覧いただければと思うのですが、

私は、こんな形で、

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2017年

4月

09日

苦手なことができるようになった!     通信第31号(通算第151号)

苦手をクリア!

前号で、ミスがたくさん出た引き算のプリントを何十回もくり返し、

毎日2枚ずつ確実にやっていて、

ミスがどんどん減っていっている生徒さんをご紹介しました。

一旦クリアしても、日によってミスや時間が増えたりするので、

安定するまでくり返しているKくん、

この春中2になる通信生です。

今回は、そのKくんの具体的な変化を見てみます。

入会した当時は、「12+1=12」「42+1=48」といったミスや、

「13+1=12」「83+1=82」といったミスが、ちょこちょこありました。

こんなふうに足し算を引き算してしまったり、

また別のプリントでは、

それまでずっと足し算ばかりのプリントをやっていたので、

引き算ばかりのプリントに進んだら、

引き算を足し算してしまって、

98問中ミスが57個出たことも(^^;;

それが先日、

足し算引き算のまとめのプリント(82問。目安時間15分)を

なんと5分台ミス0でクリアしました〜(^▽^)/

足し算引き算が一枚のプリントに混ざって入っていて、

しかも、

それまでのプリントになかった3つ足す足し算が初めて出てくるプリントです。

足し算と引き算を間違えやすかったKくん、

しかも、初めてのことは苦手。

なので、このプリントは苦手な内容のはずなのですが、見事クリア!

しかも、目安時間の3分の1の時間で!

Kくんのこの変化は、どこからくるのでしょう?

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2017年

2月

08日

「基礎」の積み上げ方 通信第30号(通算150号)

「基礎」の大事さ

昨年の秋から、

ホームページの「スペースわん通信バックナンバー」のページの改訂を進めています。

今までは、PDFを開く形だったのですが、

それではスマートフォンでは読みにくいというお声を聞いたからです。

私はスマホを持っていないので、そう言われて初めてわかった次第です(^^;;

そういうお声は、自分では気づかないことに気づかせていただけるので、

何かお気づきのことがあれば、

教えていただけるとありがたいですm(_ _)m

この作業は、過去の通信を読み返すことになるので、

改めて、「スペースわん」で大事にしていることを再確認することにもなっています。

新しい通信から古い通信にさかのぼって、今、2013年に戻っています。

この頃の通信のタイトルが、

「プリントがやれない時、どうする?」

「夢をかなえる力」

「快適に生きるための学力をつける!」で、

小さい頃から「基礎」をしっかり積み上げ、

「勉強体力」(マンガ「ドラゴン桜」より)をつけてきた生徒さんについて書いたものです。

また、今はもう社会人になっている元生徒さんからの年賀状に、

「私は、日々、小さい頃『スペースわん』で培った『コツコツ力』の強さを痛感しています」

と書かれてあって、

「基礎」をしっかり積み上げることは、

単に「成績」の問題だけでなく、生活全般に関わるのだと改めて思いました。

この「コツコツ力」については、

今年最初のブログ「『コツコツ力』の強さ〜お正月にいただいた言葉から〜」で、

この言葉をきっかけに、

「スペースわん」の22年をちょっとだけ振り返ってみましたので、そちらもご覧下さい。

では、「基礎」はどのように積み上げればいいのでしょう?

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2016年

12月

21日

「考える力」は、いつ付くの? 通信第29号(通算第149号)

♫涙の数だけ強くなれるよ♫

「スペースわん」では、

プリントをやっている途中で泣き出す、

ということが時々あります。

主に、小学校低学年~中学年の生徒さんですね。

いえいえ、私が泣かしているのでも、

他の生徒さんに何か言われて・・・、

ということでもありません(-_-;)(;-_-)

黙々とやっているうちに、とか、

答え合わせをしているうちに、とか、です。

家でプリントをやって答え合わせをしたらミスが大量に出て、

「先生に怒られる」と泣き叫んだ、と、

後日お母さんからお聞きしたケースもありました。

そのことについて、

「新・スペースわん通信」第2号

「『ミスいっぱい』が力をつける~先月号の高1生の、小2から受験までの歩み」

に書いています(ホームページから読むことができます)。

もちろん、私は、ミスが多いから怒る、なんてことはしません(^^)

でも、多くの場合、ミスすると怒られるので、

そういう考えがしみついてしまっているのですね。

涙の意味も人それぞれで、

この子のように「怒られる」と思って泣く場合もあれば、

ミスが大量に出てびっくりして泣く場合や、

ただひたすらできないことが悔しくて涙が出てくることもあるかと思います。

で、そういう場合、私はどうするか。

最近は、過去の例から、次のように伝えています。

「プリントをやりながら泣いた人は、みんなものすごく力がつくんだよ!」

もちろん、泣かなくても、やり続ければ必ず力がつくのですが(^^;;

泣くぐらい悔しい思いをし、

自分の前に立ちはだかった「カベ」をしっかりと越えた子は、

間違いなく格段に力をつけていきます。

「新・スペースわん通信」第27号「勉強の『おもしろさ』って?」で紹介した小3のSちゃんは、

学校でまだ習っていないところに進んでいます。

最近やったプリントが、これ。

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2016年

10月

19日

「教わる」よりも大切なこと 通信第28号(通算148号)

「スペースわん」の通信生って?

  「スペースわん」には、通信教育の形で学んでいる生徒さんがいます。

過去には、遠く北海道や沖縄、新潟、高知、長野など。

今も、埼玉や東京の生徒さんがいます。

もちろん、近畿圏や大阪府内にもおられます。

郵便でプリントを送り、やったプリントと記録表を送ってもらい、

届いたら電話でお話するという形です。

「らくだメソッド」は、丸つけも間違い直しも記録表の記入も自分でしますから、

一般の通信教育のように、指導者が丸つけや添削をするわけではありません。

ただ、送られてきた、

丸つけ・間違い直し済みのプリントや記録表から浮かび上がるその子(人)の課題を読み取って、

その子(人)にとって必要な提案やアドバイスをする形です。 

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2016年

8月

11日

勉強の「おもしろさ」って? 通信第27号(通算147号)

半月で時間半減!

7月に入会したばかりの、小3のSちゃん。

数日前に入会した小5のお姉ちゃんがプリントをやっているのを見て、

「私もやりたい!」と入会しました。

お試しでやった、足し算横式のまとめは、

目安時間5分のところ、13分28秒かかり、ミスは0。

このプリントは、問題数120問。

中学生以上でも、時間オーバーやミスがいっぱい出たりするプリントです。

そこで、少し前に戻って、足し算横式で、

「8+3」や「9+5」といった繰り上がりの問題が多くなってくるプリントあたりから

始めることになりました。

1枚目は少し時間オーバーしますが、だいたい2枚目でクリア。

そのうち、1枚目でクリアするようになり、

少し難しいプリントでは4枚目ぐらいでクリアすることもありましたが、どれもミスは0。

じっくりていねいにやるタイプのようです(^^)

そして、お試しで13分28秒だったプリントをやった日の16日後、再び同じプリ ントをやると、

1枚目は、7分32秒でミスは0、2枚目は、6分46秒でミスは1。

そして、翌日、家でやったら、5分59秒ミス1でクリア!

さらに、その次の日も、次の次の日も、すでにクリアしたプリントをやり、

それぞれ、5分48秒ミス0、5分51秒ミス0、となっていました。

次の引き算のプリントも持って帰っていたのですが、進まずに同じプリントをやっていました。

慎重派のようです(^^)

そんなSちゃんの記録表とプリントがこちら!

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2016年

6月

23日

「形だけの学習」と「身につく学習」      通信第26号(通算146号)

「形だけの学習」!?

「形だけの学習」って何? と思われたかもしれません。

私がそう呼ぶのは、例えば、小学生の漢字ドリルのやり方。

「取りあえず終わらせたい」子は、覚えたかどうかは関係なしに、

機械的に書き写します。

うっかりすると、

「まず『偏(へん) 』だけ5個書いて、次に『旁(つくり)』だけ5個書く」

なんてことをやったりします(;́o`)ゞ

中学生だと、提出物。

ワークブックをやって定期テストの時に提出するとなると、

「取りあえず提出」するために

「ひたすら答えを書き写すだけ」になってしまっている子も多いようで、

肝心の「テストに向けての勉強」がおろそかになってしまう場合もあります。

どちらも、「時間とエネルギーのムダだなあ・・・」と思ってしまいます(^^;;

ただ、そうなってしまうのは、その子だけの責任ではありません。

そうしないと 、「宿題をやってない」と怒られたり、中学生であれば、

「提出物」を出さなければ平常点がつかず内申に響いたりするからです。

でも、自力でやると間に合わなかったり、

あるいは自分にとって簡単すぎてやる意味を感じられなかったり、というジレンマの中で、

取りあえず「形だけでも」やらざるを得ない・・・(・・、)

そんなことを繰り返す中で、「やってるのに、できるようにならない」から、

「自分はやってもできない」と思い込んでしまう子がいても不思議ではありません。

また、そういうやり方が「勉強」だと思ってしまうのも困りもの。

勉強の仕方そのものを見直す必要があります。 

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2016年

4月

08日

「やったらできた!」で自信をつける!     通信第25号(通算145号)

合格後も学び続ける!

 新生活が始まる季節ですね(^^)/

「スペースわん」の生徒さんも、中3生たちが4月から高校生になりました。

私立専願だった子は2月には進路が決まり、

私立併願で合格し公立高校を受験した子も、

3月半ば過ぎには合格のお知らせをもらいました\(^▽^*)/

彼らは、受験後も、そして高校生活が始まるこの4月も、「スペースわん」に来ています。

このように、「スペースわん」では、

高校はもちろん、大学や短大、専門学校に入っても続ける生徒さんが結構います。

「勉強は受験のためだけではない」ということが伝わっているのなら、うれしい(^^)

高校によっては、合格後、入学までに「宿題」が出ます。

その「宿題」をやる様子を見ていると、

「らくだメソッド」のプリントをやってきたことで、

1.「まず自分でやってみる」

2.「答え合わせを自分でやる」

3.「間違えた所を自分でやり直す」

4.「答えを見てもわからない問題や、全くやり方がわからない問題は、質問する」

という流れが身についているなあと感じます。

合格後休会していた生徒さんもいるのですが、4月からまた来ています。

再開した日、休会中にやった中学の復習の問題集(「宿題」ではない)を持ってきました。

それを見ると、

まず自分でやって、間違えた所は赤で、わからなかった所は違う色で答えを書き、

教えてほしい所には付箋をつけてあります。

そして、付箋のついた所をちょっと説明すると、

全部説明しなくても、「後は自分でできる!」と思ったら、次の単元の付箋のついた所に飛び、

それに関連する「らくだ」の中学のプリントを「宿題」として持って帰りました。

彼らの「宿題」や「問題集」のやり方は、

「教えてもらうのを待つ」「与えられるのを待つ」という受け身ではなく、

まず、自分でやってから、何を教えてほしいか自分で決めている、

つまり、能動的・主体的になっています。

すると、理解が早いのです。

ここに、学力が身につく大事なポイントがあると思います。 

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2016年

2月

10日

「なんとかなる」「なんとかする!」                     通信第24号(通算144号)

「順調!」に問題は起きる

先日久々に「ぎっくり腰」になりました。

数年前になった時は動けなかったのですが、今回はなんとか動けたので、

ネットで対処法を見てやってみたり、ゆっくりと歩いたりするうちに、マシになりました。

そこで、3日後に、

普段週に3〜4回行っている「カーブス」(通信第6〜8号参照。HPから見ることができます)に、

「この状態でどれだけやれるか」を試しに行くと、12種類あるマシンをすべてやれました〜!

いつもよりゆっくりペースでしたが(^^;;

翌日には、いつものように一駅分歩いて「カーブス」まで行き、

ほとんど今までどおり筋トレもでき、ほぼ普段どおりの生活に戻りました!

なんとかなるもんですね。

できれば、「ぎっくり腰」などという「問題」は起きてほしくないわけで、

筋トレをはじめ、健康管理には気を遣ってきた方なのですが、

それでもやはり「問題」は起きます。

なら、「問題が起きないように」ではなく、「問題は起きる」を前提に考える方がいい。

「問題が起きる」からこそ、どう対処しようか考えることができるわけで、

「問題」に対する対応力、「問題」を乗り越える力がつく。

ということは、「問題」は、力をつけるチャンスであり、ありがたいもの!

また、

「問題」があるにも関わらずまるでないかのように隠してしまう方が「大問題」なわけで、

「問題」が起きるのはある意味「順調!」で健全なこととも言えます。 

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2015年

11月

11日

「約分感覚」       通信第23号(通算143号)

中学生が小学校のプリント?

「スペースわん」で学ぶ中学生たちの中には、

小学校のプリントをやりつつ、同時並行で中学のプリントをやる子がいます。

割り算のプリントを一枚全部時間を計ってやり、

さらに方程式や因数分解や平方根のプリントを、何問か選んで時間を計らずにやる、というふうに。

小学生から続けていると、学年より先に進んだりして、

小学校までのプリントをクリアした上で中学のプリントをやりますが、

中学生で入会した生徒さんは、小学校のプリントよりも、中学の方が気になる...^^;

「中学生なら、中学のプリントだけやればいいんじゃない?」

「どうして、今さら小学校のプリントをやる必要があるの?」

と思われるかもしれませんね。

でも、この20年、

「小学校レベルの四則計算がスラスラできていない状態で、中学・高校の数学をやるのは大変!」

ということを痛感してきました。

「らくだメソッド」の小学校のプリントをクリアしてきた子は、

中学の数学にさほど苦労せず取り組めたと言います。

それでも、ほとんどの子が、

小学校のプリントの引き算筆算、割り算、約分、異分母の分数の足し算引き算で、

目安時間を大幅にオーバーしたり、ミスが何十個も出るという経験をしています。

この「大量のミス」やら「時間がなかなか縮まらないプリント」やらにぶつかると、

悔しくて泣いたり、やりたくないとダダをこねたり、ショックを受けたり・・・(^^;;

この「カベ」を乗り越えて初めて、「スラスラできる」計算力を手に入れるのです。 

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2015年

8月

24日

「やらされる」勉強からの脱出!               通信第22号(通算142号)

自己管理ができる!

「3分休憩しま〜す!」

1枚プリントをやった後、そう言った生徒さんの声を受けて、

私はタイマーをかけます。

「ピピピッ」と、タイマーが3分経ったことを告げると、

その子は次のプリントをやり始めます。

そして、2枚目のプリントをやり終えて、他の教科のプリントをやる前に、

「5分休憩しま〜す!」

また、ある子は、何枚かプリントをやった後、

「10分休憩しま〜す!」

プリントをやった後、学校の宿題を黙々とやっていた子も、疲れてきたら、

「○○分休憩しま〜す!」と言って、タイマーが鳴るまで休憩し、

鳴ったらまたやり始めます。

ある子は、2分休憩と3分休憩をそれぞれ1回ずつ取っただけで、

「らくだメソッド」のプリントと学校の夏休みの宿題を、

合計3時間勉強して帰りました。

すごい集中力!

一人ひとりが、今自分にとって必要な課題に、

それぞれのペースで取り組んでいる「スペースわん」の「休憩事情」がこれ。

一斉授業をしていませんから、一斉休憩もなく、

それぞれが自分で休憩を自己管理。

自分で決めていますから、タイマーが鳴ればすぐにやり始めます。

そして、その「自己管理」は、休憩だけの話ではありません。

今自分がどのプリントをやるのか、

同じプリントを繰り返すか、先に進むか、戻るか、

家でやる宿題は、どれを何枚持って帰るか、

などを自分自身で判断して決めることができます。

それは決して、根拠なく好き放題に決めているのではありません。

プリント1枚ごとに設定されている目安時間と、ミスの数で、

次に進んでいいかどうかがわかるようになっているのです。

そして、それができたかどうかの「自己管理」も「学習記録表」でできます。

この目安時間とミスの数による判断基準と記録表によって、

小さな子どもさんでも自分で判断でき、「自己管理」を可能にしているのです。 

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2015年

6月

23日

生徒さんの声・生徒さんの変化                通信第21号(通算141号)

「もっと早く出会いたかった」

先日、元生徒さんの親御さんから、次のような言葉をお聞きしました。

「本人は、『らくだ』に『もっと早く出会いたかった』と言っていました」

中1から短大卒業まで丸8年「スペースわん」に通った生徒さんです。

小6の時に体験した「らくだメソッド」のプリントが、

小1-1という「+1」ばかりのプリントだったのですが、

めやす3分のところ、6分以上かかかり、ミスが1個。

「3+1」が「5」になっていました。

また、「21+1」は、答えは合っていましたが、

「13」「23」と書いたのを書き直してから「22」と答えていました。

その後、中1の4月に入会。

中学では、数学と英語は、クラスを離れ通級指導教室に行っていました。

ただ、あまり勉強を教えてもらえなかったようで、

ほとんど「スペースわん」のプリントで学びました。

小学校の算数のプリントで基礎の計算能力をつけつつ、

中学のプリントで、正負の計算や文字式、方程式、関数、因数分解などを練習。

高校受験で数学は何の心配もなかったようです。

高校入学後は、中3の頃になってやっとやり始めた苦手な英語と、数学の高校教材 をやり、

指数関数やら対数関数やら、微分・積分やらに取り組んでいました。

小6の時に「+1」を間違えていた子とはとても思えません。

そして、もうこの頃には、自分で学校のテスト対策ができるようになっていました。

短大に入ってからは、漢字も大事だと言い、国語のプリントも始めました。

その子が言ったように、「らくだメソッド」に「もっと早く出会」っていたら、

小学校時代のしんどさがもう少し楽だったかもしれません。

でも、出会った時が学び時!

小6の時のたまたまの出会いで、

中学以降、それまでできなかったことができるようになっていくのを実感することで、

確実に自信をつけていったのです。

何より、「今の自分にはこれを学ぶことが必要」と自分で判断し自ら学ぼうとする姿勢と、

決めたことをやり続ける力や集中力を身につけたことが、

これからの人生において大事だと思います。 

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2015年

4月

17日

「レジリエンス」と「らくだ」 通信第20号(通算140号)

集中力と、自力でやり遂げる力

この春、志望校に合格した新高1のA君。

入学前にすでに宿題が出ていました。

早々と済ませていたのに、新学期が始まるやいなや「最悪や〜」と言うA君。

「何が最悪やの?」と聞くと、

数学の宿題が出ていたのに気づかず、提出日の前日になって知ったとのこと。

「スペースわん」に、その手つかずの数学の宿題を持ってきて、

「今からやる」と言ってやり始めました。

24〜26ページほどの問題集が宿題。

「もしかして、答えを丸写しするつもり?」と思いきや、

答えを見ずに自力でやり、答え合わせと間違い直しも自分でやっています。

「スペースわん」でプリントをやることで、このやり方が自然と身についているようです。

1時間半ほど黙々とやり続け、帰る時間になって、

「あとどれぐらい残ってる?」と聞くと、「4ページほど」。

20ページほどをこの時間内にやり上げたわけです。

「あとは家でやる」と言って帰ったA君に、後日「全部できた?」と聞くと、

全部仕上げてちゃんと提出できたとのこと。

その集中力と、時間がなくても手抜きせずに自力でやり遂げる力に感心しました!

何より、「無理だ」とあきらめず、投げ出さない姿勢がいいなあと思いました。 

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2015年

2月

04日

「自ら考える力」をつけるには? 通信第19号(通算139号)

「教える教育」は終わった!?

「スペースわん」は、今年「20歳」になります。

阪神・淡路大震災のあった1995年、府立高校を退職し、

「らくだメソッド」で学ぶ「スペースわん」を始めました。

震災から20年経ち、

その年に生まれた子が成人式を迎えるという話をテレビやFBなどで見聞きすることで、

「ということは、『スペースわん』も成人式なのだ!」とふと思ったのです。

そんな時に、大手有名塾の新聞折り込みチラシの、

次のような言葉が目に飛び込んできました。

「教える教育は終わった」。

「えっ?」と思いました。

表現は違いますが、

「らくだメソッド」の考え方も「教えない教育」で、

それは、20年前、私が「らくだ」と出会った時にすでにあったからです。

そのチラシの説明を読むと、

「学校教育で、答えを教える講義型スタイルで一方的に教えられると、

生徒はわかったつもりになり、そこで追求を停止する」

「答えを大量に詰め込めば詰め込むほど、追求力が低下していく」

「この『教える教育』を根本から変えていく必要があり、

 自ら考える力を育む教育を目指す」

といった言葉が出て来ます。

「スペースわん」ではすでに20年、

「わかったつもり」ですまさないように、

講義型で一方的に教えるということをしてきませんでした。

だから考え方は共感します。

ただ、「教える」という行為を全否定するつもりはありません。 

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2014年

11月

12日

自分で工夫する力  通信第18号(通算138号)

自分で考え、自分で工夫!

 「スペースわん」で生徒さんに接していてうれしいことの一つに、

「自分で考え、自分で工夫できるようになっていく姿を目の当たりにできる」

ということがあります。

「新・スペースわん通信」第14号に、

勉強嫌いだった子が、自ら進んでプリントをやり、

勉強方法も自分で工夫するようになった話を載せました。

彼は今も、いろいろと工夫しながらプリントをやっています。

算数・国語に加え、先日から、英語のプリントもやり始めました。

最初はアルファベットの大文字を書くプリントで、

まず点線をなぞり、その下に、点線なしで書く欄があります。

まずお手本を見ながら書けばいいプリントです。

が、彼は、その下の欄を書く時、

すぐ上にはお手本の字も点線をなぞった字もあるので、

それが見えないようにプリントを折って隠して書いているのです。

そして、隠して書いたものを自分で丸つけし、

「E」と「F」を逆に書いていたことに気づき、間違い直しをしていました。

そして、もう一度同じプリントをやる時には、

最初からお手本を隠して書き、今度は間違えずに書けました!

国語の漢字のプリントをやる時にも、

彼はヒントの欄を隠して見ないように工夫していたので、その応用ですね。

国語、特に漢字が大の苦手だったのですが、

楽なところから始めて、いっぱい間違え、いっぱい間違い直しをしながら、

着実に進んできました。

しかも、以前クリアしたプリントを、

「忘れてるかもしれないからもう一回戻ってやってみる!」と言って、

宿題として持って帰ります。

思わず、「なるほどね〜」と言ってしまいます(^^)

これは、彼自身が自分で考え自分で決めて、自分で工夫しているのです。 

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2014年

8月

06日

社会人になって痛感する「積み重ね」の力  通信第17号(通算137号)

「自分でできる」の大切さ

小2で「スペースわん」に入会し、

大学合格後もしばらく通っていたAさんは、今社会人3年目です。

久々にお会いして、社会人になって思うことなど、

いろいろお話を聞くことができました。

職場で痛感していることが、

「自分で考えて行動できるかどうかが、社会人として大事」ということ。

言われたことはするが、それ以上はできない後輩を見ていると、

「自分でできる」「自分はこうする」という意識を持っているかどうか、

「自分から」を意識できるかどうかは大事だと感じているそうです。

1回1回細かいことまで言わなければならず、

「とりあえず自分でやってみて」と言うのだそうですが、

そうしない場合、根底にはどうも、

「ミスすることへの恐怖心や抵抗があるようだ」とAさんは言います。

100%へのこだわりが強く、

常に「100点を取りたい」「合格点を取りたい」

だから「取れる方法を教えて下さい」という姿勢を感じ、

「合格に至るプロセスは人それぞれでしょ」

ということを説明してもなかなかわかってもらえない・・・。

また、「できない」ことにぶつかった時、

「じゃあ、どうしたらいいだろう」と考えるのではなく、

「できないから、しない」につながってしまっているとも。

そんな話をしてくれたAさんは、幼い頃からの自分自身の体験を振り返り、

「小さなことが、大人になった時にこんなに違うんや」ということを、

仕事のやり方などで実感しているそうです。 

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2014年

5月

22日

親御さんの揺れる思い    通信第16号(通算136号)

ここに来るとホッとした

先日、元生徒さんの親御さんから、うれしい言葉を聞きました。

「『スペースわん』に来るとホッとした」

この親御さんとの出会いは、もう15年ほど前。

当時小2と幼児さんのお母さんで、子育て真っ最中。

「らくだメソッド」の開発者平井雷太氏の講演会に参加して下さったことがきっかけで出会い、

まずは小2のお姉ちゃんが入会。

幼児さんだった妹さんは、私の父と母のいる別室でお絵描きなどをしていました。

孫のいない私の両親は、とてもうれしそうに相手をしていました。

その後、妹さんも、小1で入会。

今は、お姉ちゃんは大学を卒業して社会人、妹さんは大学生です。

子どもさんたちが小学生や中学生だった頃、

子育てに関してやはりいろいろと不安があったようです。

同学年の子どもを持つ親御さんとの関係では、

ついつい他の子と自分の子を比較したり、周りからの評価を気にしたり・・・。

それに疲れてしまうことも多々あったようです。

そういう時「ここに来るとホッとした」 とのこと。

比較や評価ではなく、一人ひとりが自分のペースで学ぶ場であることと、

あの頃よく開いていた講座で、普段とは違った視点で子育てを考えることができたことで、

比較や評価によって子どもを追い詰めてしまいそうになる自分に

ブレーキをかけることができたようです。

当時を振り返って、その時の思いを文章にして下さいました。

かなり長文なので、一部省略して紹介しますが、それでも増ページとなりました。

私としては少々気恥ずかしい部分もありますが、

お母さんの思いをできるだけ正確にお伝えするため、

あえてそのまま載せさせていただきます。

 

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

 

子育てと子育ち (スペースわんという空間)

 

私がスペースわんという塾を知ったのは、

家庭や地域の中で息がつまりそうになっている時でした。

今もまだありますが、「たんぽぽ」という喫茶店で、

「教えない教育」という文字を見て、

「教育」という言葉とはまったく逆の発想をしている人がいることを知り、

面白いと思ったのです。

そして、その「教えない教育」を実際に行っている人が河内長野にいると知り、

会ってみたいという好奇心から私は、「スペースわん」を訪れたのです。

あのときの私は、旧態然とした固定観念で固まった、

絶対に正しいと信じられているすべてのものが、

いやでいやでたまりませんでした。

新しい発想、新しい価値観、私に発想の転換をもたらしてくれるものに

触れたくて触れたくてたまらなかったのだと、今思います。

実際に訪れてみた「スペースわん」の空間は、私に、

「ああ、私は私のままでここにいられる」と感じさせたものです。

部屋の周囲は本に囲まれていました。

外に面して大きな戸窓があって、そこからは大きな木が見えます。

その木の下に、川が流れていました。

戸窓から差し込む日差しが温かく、広々とした空間を感じさせたのを覚えてます。

そして、たくさんのプリントがボックスに学年別に並べられてあり、

生徒たちがそれぞれ自分たちで選んでぬき出していったのか、

無造作に引き出されたあとがあちこちにあって、

子どもたちの息遣いが感じられました。

その一つ一つがなぜか懐かしく温かく、

私は自分が受け入れてもらえるような気がしたものです。 

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2014年

4月

19日

違いを認め、自分と向き合う 通信第15号(通算135号)

元生徒さんたち、その後

昨年から今年にかけて、

「スペースわん」の元生徒さんとお会いする機会が結構ありました。

高校時代、部活動を思いっきり楽しみながら、

志望大学に現役で合格したYさんについては、

昨年の「新・スペースわん通信」第9号に載せました。

「スペースわん」の記録表を応用して、好きなサックスの練習を記録し、

音楽大学に進んだS君については、

「新・スペースわん通信」第10号に載せました。

AさんMさん姉妹は、ご家族でカフェを始められ、

姉のAさんは、昨年末お母さんになりました!

中学時代不登校で、通信制高校に進んだT君は、

しんどかった経験によってタフになったと言い、

その体験をプラスに活かして教師になろうと、教育大に進みました。

他にも、偶然お会いして声をかけたりかけられたり。

小学生の頃を知っていると、思わず、

「大きくなったねえ〜!」と言ってしまいます( ^ _ ^ )

最近お会いしたのは、

この春大学を卒業して新社会人となったY'さんです。 

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2014年

2月

04日

勉強嫌いだった子が自ら学び出す時            通信第14号(通算134号)

子どもがサッカーを嫌いになる?

Facebookを始めたことで、入ってくる情報量が増え、

今までの私なら興味を持たなかった分野に触れる機会も増えました。

そういう情報の一つに、

「子供がサッカーを嫌いになる日〜市井の指導者からの叫び〜(鈴木康浩 )」

(サッカー批評issue57)があります。

「大人本位の指導が子供の未来を奪う」

「指導者が教えすぎている。このままでは子供がダメになってしまう」

といった言葉に直感的に「勉強」との共通点を感じ、

普段なら読まないサッカーに関する記事を思わず読んだのです。

詳しくは、 

 http://www.huffingtonpost.jp/footballcha nnel/soccer-child_b_4573190.html

にアクセスして全文を読んでいただけたらと思うのですが、

少しだけかいつまんで紹介します。

 

今まで伸び伸びとボールを追いかけていた子供が、

あるときを境に、失敗を恐れるように仲間の陰に隠れて、

消極的なプレーばかり見せるようになった。

ゴールを決めてもまったく喜ばない。

凍りついたような目をしている。

その原因が、コーチの指示し過ぎ、教え過ぎにあるというのです。

コーチは、

「俺はサッカーをわかっているんだぞ」と言わんばかりに、

見学している父母たちが聞こえるように大きな声で指示を出す。

指示をされている子供は小学2年生。

子供は何か言われるたびに困惑し、挙げ句、ベンチを見ながらプレー。

さらに、子供のプレーを否定する言葉の数々。

子供が萎縮しているのがはっきりとわかった。

 

これを読んで、私は、

この記事の「サッカー」を「勉強」に変えても同じだと思ったのです。

まるで、前号の

「『できない』『わからない』と言えることの大切さ」

と重なるような内容だと思いました。 

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2013年

12月

24日

ホームページ作りにチャレンジしてみたら   通信第13号(通算第第133号)

苦手だけどできた!

 8月の末ごろから、

無料で簡単にホームページが作れるというJimdoで、

「スペースわん」のホームページ作りを始めました。

第11号に書いたように、パソコンは大の苦手。

簡単と言えどもハードルは高い。

その私が、何とか投げ出さずに曲がりなりにも自力でホームページを作れたのは、 

① Jimdo cafeという相談できる場があったこと

② 自分のペースでできたこと 

③「多くの人に伝えたい」という思いが今まで以上に強くなってきたこと

④ 人に「自分でホームページ作ってます」と言いまくっていたこと

⑤ 今までの経験上、

 「取りあえずやってみて、完璧を目指さず、

  自分なりに試行錯誤してみれば、何とかなる」

 と思えたこと

といった理由があげられると思います。

「ホームページ(以下HPと書きます) を作る」というのは、

今までの私では想像もできなかったことですが、

こうして「なぜできたのか」を書き出してみると、

「スペースわん」で大事にしてきたことと根本で通じるように思えてきました。 

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2013年

11月

15日

「スイッチオン!」するには?       通信第第12号(通算第132号)

「スイッチオン!」で 見えてきたこと

11月15日に、

大阪狭山市男女共同参画推進センターきらっとぴあの講座

「スイッチオン!2013 〜女性が社会とつながるということ〜」で話す機会をいただきました。

昨年の秋、この「スイッチオン!」という講座に参加したことで、

ここ数年の「スイッチオフ」状態を「スイッチオン!」させていただいたのがきっかけです。

昨年私がどのように「スイッチオン!」できたのか、

具体的なお話をさせていただくつもりでお引き受けしたのですが、

その際、高校で教壇に立っていた私が、

辞めて今の仕事を始めたことについても話してほしいとの要望を受けました。

そこで、「スペースわん」を始めた頃のことを振り返ることとなりました。

そして、人生の転機とも言える「スイッチオン!」が、

私には3回あったのだということに思い至りました。

まず、1982年、高校で教壇に立つことになった時。

次に、1995年の転職。

そして、昨年の2012年。

そこで見えてきたのが3回の共通点です。

それは、

苦手なことや困りきったことでどうすればいいかわからずあれこれ悩み抜き、

モヤモヤ・グチャグチャ状態の末に、

予想もしていなかった次のステップに進んでいる、ということです

(まあ、転機ってそういうもんでしょうが)。 

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2013年

9月

03日

苦手なことに向き合うには?         通信第11号(通算第131号)

パソコン音痴がパソコンに向き合う

今年になって新しいパソコンで通信を作り始めたのですが、

そのあと、5月にはFacebook、7月末にはブログを始め、

ただ今ホームページを作っている真っ最中です。

もともと、大のパソコン音痴です。

でも、多くの方々にお伝えすることを考えると、

やはりネットを利用しないのはあまりにももったいない。

というわけで、恐る恐る始めたわけです。

すると、気づくことが山ほどありました。

それは、ブログやホームページの作り方についてだけではなく、

苦手な勉強に向き合う時の子どもたちの気持ちを実感することを通しての気づきです。

パソコンが苦手な私は、

いきなりいろいろ説明されても、頭がこんがらがってわかりません。

さらに「苦手意識」があるからか、

前向きな姿勢ではなく、どこか引き気味で、

「自分はやっぱりできないんじゃないか」

「自分にはとうていムリなんじゃないか」

と自信がないわけです。

また、やりかけても、ちょっとわからないことが出てくると、

「やっぱり私には無理〜!」と、もう投げ出したくなります。

そんな私が、

曲がりなりにもホームページを作り始めるようになるに至るまでは、

まさに「苦手な勉強をする時の子ども」と同じでした。 

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2013年

6月

24日

プリントがやれない時、どうする?           通信第10号(通算130号)

5才で入会のきっかけは?

5才で入会し、中3まで「スペースわん」で学んだS君は、

この春から音楽大学に通っています。

5才から始めたきっかけは、

まずお母さんがプリントをやり始められたことでした。

「2000年の1月1日からやります」

と宣言してプリントを始めたS君のお母さん。

初めて見学・体験に来られた日に、

小1- 24という横式の足し算のまとめのプリントがクリアしたので、

小2の横式の引き算から始められました。

ご自身の希望で、1日2枚のペースです。

通信教育の形だったので、

記録表に「感想・質問」を書く欄があるのですが、

1月の記録表には、

「毎日2枚するという事が大変でもあり、

 振り返るととてもうれしい気持ちです。

 時間にするとほんの少しなのですが、

 5才の子どもが邪魔をしたりするのが困りものです」

と書かれていました。

この「5才の子ども」がS君です。

ストップウォッチで時間を計りながらプリントをやっているお母さんに

「僕もやりたい」と何度も訴えるS君。

でも、お母さんは、

「子どもにさせようと思ってやっているのではない」と、

すぐにOKは出さず、

お母さんが始めて数ヶ月経ってから、S君もプリントを始めました。

「親に勉強しろと言われて」ではなく、

親御さんの学ぶ姿を見て「やってみたい」と思って始めたというのが、

S君にとって最善のタイミングだったに違いありません。

それから約10年「スペースわん」のプリントで学んだS君に、

3年ぶりにお会いしました。 

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2013年

4月

20日

夢をかなえる力 通信第9号(通算129号)

「根拠のない自信」は「自習力」から!?

前号の終わりに、

「勉強体力」を無理なく自然に身につけた生徒さんたちの

その後の様子を具体的に紹介したいと書きました。

まず、小1から中3まで「スペースわん」で学んだYさん

(現在神戸大学発達科学部 人間表現学科2回生)を紹介します。

彼女は、高校で部活動を思いっきり楽しみつつ、

中3の時に行きたいと思った大学に現役で合格。

本人いわく、

高1高2の成績は決していい方ではなく、

センター試験の模試ではずっとE判定で、

最後の模試でD判定になり、

本番はC判定だったとのこと。

それでも「自分の中に根拠のない自信があった」と言います。

そんな彼女の勉強方法について聞いてみると、

基本は「自習」。

定期テストに向けての勉強は、

高校の自習室が夜8時まで開いているので、

部活が終わってから自習室でやり、

休日やテスト前の部活がない時は、

地元の図書館で自習したそうです(休日は朝10時から夕方の6時ごろまで!)。

受験勉強は、

高3の4月から、予備校の映像授業を利用して

夏休みまでに自分にとって必要なものを見終え、

その後は予備校の自習室のみ利用。

講義は受けず、

できるだけ早く自習をどんどんやっていこうと考えたようです。

休日は、朝10時から夜9時半までこもって自習したという彼女。

その「自習力」が合格を支えたような気がしてなりません。 

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2013年

3月

22日

快適に生きるための学力をつける!     通信第第8号(通算128号)

運動が苦手だった私

前号・前々号で、運動と勉強との共通点について書いてきました。

たまたま今の私の体調の問題から気づいたことではあるのですが、

振り返ってみると、

原点は私の子ども時代にあるように思えてきました。

私は、体育が大の苦手でした。

多くの子が楽しみにする体育の時間や運動会は、

私にとって苦痛でしかなく、その前はゆううつな気分になります。

みんながごく普通にできることができないし、走れば遅い。

運動会ではいつもビリばっかり。

体育の時間だけでなく、

小学校時代は、

休み時間の鬼ごっこやかくれんぼ、ゴム跳びやドッジボールなどの

本来は楽しいはずの遊びでも、

いつも早くつかまるわ、跳べないわ、ボールを当てられるわで、

いいことがありません。

それでも、人よりちょっとできることもありました。

それはテニス。

父がテニスをやっていたことがあり、

小学生の時に硬式のラケットを買ってもらって、

父と空き地でテニスをしていました。

それで中学校ではテニス部(軟式)に入部し、

最初は他の子よりもうまくできたのです。

しかし、1年で辞めることになりました。

理由は、「体力のなさ」です。

夏は貧血で倒れるし、何せテニスは走ってボールを追いかけるわけで、

走るのが遅く体力のない私は、

いくら打つ技術が人より少しうまくても、

試合で勝てないどころか、

普段の練習でも楽しさよりしんどさが勝ってしまうのです。

結局、また夏に倒れるのが怖くて、その前に辞めることにしました。

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「形だけの学習」と

「身につく学習」

 

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 「やったらできた!」で自信をつける!  


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 「なんとかなる」「なんとかする!」

 
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約分感覚」

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「やらされる」勉強からの脱出!



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社会人になって痛感する「積み重ね」の力

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勉強嫌いだった子が自ら学び出す時

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スペースわん通信第105号

「学ぶ力」をつけるには?