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年末にうれしいこと二つ (月, 02 1月 2023)
あけましておめでとうございます 〓〓年々、手抜きになる年末年始でございます〓〓無理すると身体に出る年頃である、ということを言い訳に、「ゆっくりボチボチできる範囲で」をモットーに(?)過ごしております。結果、何も片付いていませ〜ん〓 年末、うれしいことが二つ〓一つ目は、昔の生徒さんに偶然会えました! 小2から高1ぐらいまで来てたかな? 東京で就職し結婚して、帰省してお母さんと出かけるところで、数年ぶりに会って言ってくれたことが、「スペースわん」が生き方に大きく影響した、自分の..
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スペースわん通信

生徒さんたちの成長の様子や、

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自分が理解できないことを否定しない

理解できない句を否定しない

通信第5152号に引き続きテレビネタになりますが、

ここ数年「プレバト!!」という番組を録画し、

俳句の夏井いつき先生の辛口コメントを楽しく観ています(^_^)

先日、

NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」で夏井先生が取り上げられていて、

先生の言葉を思わずメモしました。

「自分が理解できない句を否定しない」という言葉です。

僭越ながら、共通点を感じたからです。

「スペースわん」で様々な生徒さんたちと関わっていると、

私が理解できないことにたくさん出会います。

そんな時、私が気をつけていることが、

「私が理解できないことを否定しない」なのです。

突然、指を使って計算!?

中2のAさんは、

「らくだ」のプリントを、小5の分数あたりまで進めつつ、

中学生になってからは、

中学数学のプリントも必要に応じてやっていました。

中学数学のプリントはかなり難しいものもあり、

時間はものすごくかかります。

私が、

「途中でストップしてもいいよ」

「難しい問題は飛ばしてもいいよ」と言っても、

「ヤダッ」と言って頑張り、

分数や小数の混じった難しめの文字式や方程式もできるようになっていました。

ある時、

小5の異分母の分数の足し算のプリントを、指を使ってやっていました。

それまではなかった行動です。

方程式も解けるAさんが、今なぜ指を使って数えるのか、

私には理解できませんでしたが、しばらく様子を見てみました。  

すると、計算用紙として渡した裏紙に、このように書いていました。

別の計算用紙には、

倍数を書いて公倍数を探している横に、

足し算が書かれています。

どういう時に指を使っているのかAさんに聞いてみると、

倍数を考える際、かけ算が不安なので、

指を使って足し算で確かめながらやっていたようなのです。

そこで、「九九のプリントに戻ってみる?」と提案してみました。

久しぶりにやった九九のまとめのプリントが、

この写真の上のプリントです⬇︎

目安3分のところ22分57秒かかっています。

それが、

写真の下のプリントのように2分40秒でできるようになりました!

次の写真のように、

九九の最初のプリントに戻って、

指を使わず、足し算もせずに九九をやる練習をした結果です。

そして、

分数のプリントも、こう変化しました!

60分22秒かかっていたのが、

13分4秒でできるようになっています!

私には、

なぜAさんが、

一旦スラスラできていた九九を、

突然、指を使って足し算をしないとできなくなったのか、

理解はできません。

でも、

なぜなのかわからなくても、

Aさんが、

九九に不安を覚えて指を使って足し算をしたくなったことは事実。

それを否定せずに、思い切って戻って練習したことで、

以前のようにスラスラできるようになったのなら、

それでOK! 

不安なまま先に進むよりいいのではないでしょうか。

自分のための学力

夏井先生は、

「『俳句らしくていい』とか『俳句とはこうあるべきだ』とか、

 そう言いだした瞬間から、俳句は根腐れしていく」

「みんな1人1人が、私のための俳句を作ればいいわけであって、

 俳句のために自分を寄せる必要はない」

ともおっしゃっていました。

学力も、

「○年生ならこれができるべき」ではなく、

一人ひとりが自分のために学力をつける方法を模索すればいい、

自分のための学力であって、

学校のカリキュラムに自分を寄せる必要はない、

と思います。

中学生でも、

足し算引き算がスラスラできず、指を使っている子は結構います。

その状態では、

中学の数学はもちろん、

かけ算も割り算も分数も難しすぎ、

自信をなくす一方です。

なら、

学年にこだわらず、楽にやれる所に戻って練習すればいい。

一桁同士の足し算をしんどいと感じて休会した中学生が、

順番に数字を書くプリントからやりたいと言って再開した例もあります。

一般的には、

「中学生で指を使って計算?」

「中学生で九九?」

「中学生なのに数字を順番に書く練習?」

などと思われがちで、理解されないことかもしれません。 

でも、

本人が「九九が不安」「数字を順番に書くところからやりたい」と思って

戻ってやり直し、スラスラできるようになれば、

自信がつきます。

何より、

「九九が不安だから足し算でやってみる」のも

「数字を順番に書くところからやりたい」というのも、

「主体的」ですよね。

学校の基準に合わせることよりも、

「主体的」に学び、

自信と「自分のための学力」をつけることが大事! 

そのためにも、

私が理解できないことを否定しないで

生徒さんたちに接したいと思います。